監獄のお姫さま

馬場カヨの話し方や姫に向ける眼差しに母親のような温かさが感じられ、復讐というお節介が単なる憂さ晴らしや興味本位ではなく、姫への優しさと正義感によるものだという説得力があったのが良かったです。綺麗でチャーミングな、魅力的なおばちゃんを演じていたと思います。

面白かったです。明るくて、お人好しで、だけどすぐパニクって回りのみんなを取り乱したり、うっかりミスが多かったりしてだけどいざというときは頼りになったりもして、小泉今日子さんにピッタリの役だと思いました。

どこにでもいるおばさんの役を自然に小泉今日子らしく演じていて、視聴者を惹き付ける魅力があると思いました。
アドリブだと思われるセリフもサラっと言うのになんの違和感もありません。
小泉今日子らしい素晴らしい演技です。

誰にでも明るく接して、曲げない性格の強さと女性の弱さが混じっており、非常に好感が持てました。教官役の満島ひかりさんと日常生活に戻る訓練での「馬場かよの事が好きだから、もう会いたくない」と語った場面が印象的で役柄にある人間らしさに惹かれました。

演技の中で何度も自分の事をおばさんと言うだけあって、話し方やお節介な所、動きが慌ただしい所など笑ってしまう位、街でそこら中にいる様なおばさん感が演技からも声からも出てて見てて楽しいです！
小泉さんの演技は一々リアクションが大きすぎて大げさだなぁと最初は思っていたけど、見ていくうちに完全にこーゆー人いるいる！って思えていくのですごくハマってると思いました。

ちょっと？ドジで抜けてるお節介なおばさん、という役が、なんとも愛らしく応援したくなりました。他の女優さんももちろん良かったですが、小泉さんの「もうおばさんだから可愛くないよ。飽きるよ。」的なセリフに全力で、かつほんきて「そんなことない！めちゃめちゃかわいいやん！！」と思ったほどです。

小泉今日子は見た目もかわいらしくなんといっても笑顔が魅力的です。クドカンが脚本をしているだけあってとてもテンポがよく適度に笑いがありながらもホロリとできるストーリーに小泉さんの笑顔と演技力がマッチしていて見ていてとても楽しいです。また話が進むにつれて塚本高史とのやりとりが面白くなっていきます。女性陣とのやり取りも見ていて面白いですが、塚本や伊勢谷といった男性陣とのやりとりも痛快で見どころの一つです。

7話で長谷川に告白された時のリアクションが可愛かったです。言葉をしみじみ噛み締めてる感じも幸せそうで良かったし、付き合いだしてから話し方や表情が女の子らしく変わったのも自然で「痛いおばさん」という雰囲気がなく、観ていて素直に可愛いなと思えるのが良かったです。

馬場カヨってメンバーの中では経歴とかもわりと普通な感じに見えるんですが、個性の強いパンチのきいたキャラに囲まれていても、主役としての存在感が霞まないのがさすがです。おばちゃんっぽい要領の悪さとかトロい感じも、やり過ぎないほど良いバランスの取れた演技なので、イライラせずに笑って見ることが出来ます。6話で面会にきた息子を見つめる眼差しも母親の温かさが感じられて良かったし、長谷川と息子を交互に見るときの表情や口調の素早い切り替えもお見事でした。

おせっかいでおっちょこちょいなおばさん役が意外に似合っていてびっくりしました。息子を想う母親の優しい気持ちと自分が犯罪者になってしまったという現実の狭間できっと苦しいと思うけれど刑務所の中でも他人の心配をする所が素敵だと思いました。

最初は監獄だからシビアな話なのかと思ったら…大違い（笑）
おもしろいです！特に皆の掛け合いが！
皆それぞれいいキャラで見ていて飽きません。
「ババカヨ！」って皆に言われる所なんて一緒になっていってしまいそうになります。

いわゆる「おばちゃん」で、ちょっとパニックになってしまい、心を落ち着かせるところが面白い。発言する言葉が古いところもあるが、やたら説得力がある。行動が、かわいいし許せるキャラで、とても共感を覚えてしまう。

小泉さんの表情の演技が好きです。５話で面会に来た旦那に「刑務所だぞ」と言われた時のハッとした表情が特に良くて、ドラマがコメディタッチだから忘れてましたが、あの表情の切り替わりで観ている自分も「そうだった」と再認識させられました。優介や姫に向ける表情も、優しくてお母さんみたいな温かさが感じられて良いですね。

4話で、若井にしのぶの妊娠のことを伝えようとわちゃわちゃしているところが上手いです。ドタバタとしたおばちゃんっぽさと小泉さんが持つキュートさのバランスが良くて、やってることがトロくてもイライラせずに笑って観ることが出来ます。若井に「愚鈍！」と怒鳴られた時の表情が最高でした。

小泉さんご本人は綺麗で可愛らしくて年齢不詳な感じですが、口調やしぐさでちゃんとおばちゃんに見えるのはさすがです。しのぶを見つめる眼差しが母親のように優しくて、興味本位じゃなくて本当にしのぶのことを心配しているのが伝わってきます。同時にこんな普通に優しくて良い人がカッとなって人を刺してしまうんだという怖さも感じます。

２話で板橋と対峙している場面で、何度も「６９番願います！」と小走りになるのが可愛かったです。いじめられる場面は観ていて良い気持ちはしなかったですが、息子との写真を取り返そうとするところは息子への愛情を強く感じて胸が打たれましたし、自分が映った写真を持っていてはいけない理由を知った時の「そういうことか…」という台詞がすごく印象に残りました。短い台詞ですが重みがあり、コミカルに描かれているけど全員が犯罪者なんだということを視聴者である私たちも実感させられました。小泉さんの緩急のある演技がドラマにリズムを生んで、よりテンポよく面白く仕上がっていると思います。

１話の登場シーンから何だかバタバタ慌ててるしドジな感じで「ああ、今回はこういうキャラか」と思って観ていたのですが、1話で誘拐した板橋の息子にクリスマスプレゼントを渡すところではちゃんと母親の顔になっていて、「気に入ってもらえるかな」というワクワクした気持ちや、きっと自分の息子のことを思い出しているんだろうなというような、母性が感じられる温かい表情がみられたのがとても良かったです。コミカルさとしっとりさ、両方を違和感なく演じられるのはさすがだと思いました。

小泉今日子さんは最近では鬼嫁とかはっきりモノを言う役が多かったせいか、今回のちょっとドジっぽい役がしっくりきていない気がします。見ていてなんだか違和感があり、もやもやします。息子を思うお母さんぽさもなんだか感じられず。見慣れてくると面白くなるのかもしれませんが、初回はあまり小泉今日子さんの良さがありませんでした。

息子に会いにいくシーン、泣けた！2人の間に何があったのかはまだ明かされていないけれど、あのシーンだけでも、母が子を想い、息子も母を大事に思っているのがすごく伝わってきた。あえて、一緒に写真に写らずに息子だけの写真を撮る母。本当は抱きしめたいんだろう。だけど、スマホ越しにその笑顔を見つめることで、その想いを昇華させているのかも。
作戦実行中(ワチャワチャしてはいるけど)の顔とは全然違う母の顔、綺麗でした。
馬場かよじゃなくてなんかあだ名つけてよーってゴネるくだりも好きですね。