監獄のお姫さま

最終回の裁判シーンは普段の情けない雰囲気とは違い、キリっとした表情で質問を重ねる姿が頼もしく、長谷川のデキる男ぶりが見られたのが良かったです。馬場カヨの仕事場に白いスーツでプロポーズに来るところはいつもの残念でアホっぽい長谷川らしく、最後まで愛嬌があって魅力的なキャラクターをしっかり演じていたと思います。

仕事が出来る助手に嫉妬したり、若井に自分だけ殴られていじけたり、馬場カヨといちゃいちゃしたり、長谷川の持つ様々な表情を生き生きと演じていてとても良いです。クドカン作品の塚本さんの芝居が好きなので、久しぶりにしっかり演技をしている姿が見られるのが嬉しいです。長谷川の頼りなくて間抜けな面と、馬場カヨと真剣に向き合う真面目な面のギャップを魅力的に演じていると思います。

私は、昔から塚本高史さんが好きです。以前に比べるとドラマに出る頻度が減ってしまった気がしますは、このかた はクドカンのドラマに出ると、とても存在感が出る俳優さんです。
もともとコメディーが得意なのかもしれません。現在、監獄のお姫様の、のぶリンはハマり役です！

こんなにしっかり誘拐事件に関わってくるとは思わなかったんですが、個性の強いおばちゃん達に意外としっくり馴染んでいて存在感があります。馬場カヨと面会してる時の自ナチュラルな彼氏感も良いですし、7話で付き合ってることがバレそうになってあたふたする様子もコミカルで可愛かったです。

6話も相変わらず空気が読めないバカっぷりでしたが、長谷川本人は至って真面目なんだということが塚本さんの演技からちゃんと伝わってくるので、何故か憎めない良いキャラクターになっていると思います。ズレてるけどいつも真剣で一生懸命なので、正装して花束持って面会に来てしまうのも、バカを通り越して何だか可愛らしく見えてしまいました。

本当に間の抜けた検事さん役が光っています。
馬場カヨにちょっと強めに怒られちゃったり、ドジが強くておばさんたちに詰め寄られてたじろぐ様は見ていて面白いです。
頭は賢いけど、回転は速くないんだろうなぁと思わせるのがとてもうまいです。

検事なのにバカっぽくてスケベ。熱い役もいいですが、こう言うバカっぽい役柄ははまり役だと思います。当然大きい声出すとか、ボケるセンスとか。元囚人と連絡取り合って、呼び出されて結束バンドで捕まっちゃう時の表情とかさすがでした。

5話はちょっとしか出番がなかったですが、誘拐現場なのに全然緊張感がない長谷川の喋り方が面白く、彼のアホっぽい、空気が読めない感じがよく出ていたと思います。馬場カヨたちと板橋のやりとりだけではマンネリしてしまいますが、塚本さんの独特のゆるさが良いスパイスになっていると思います。

塚本さんの演技が好きなので4話は結構出番があって良かったです。考え込む時の表情が何だかアホっぽくて、優秀なのか天然なのかバカなのかよく分からない残念な雰囲気がよく出ていたと思います。コメディも上手な方なので、誘拐現場での馬場カヨたちとのやりとりもテンポが良くて面白かったです。

「木更津キャッツアイ」で塚本さんのことを知ったので、またクドカンドラマで演技が見られて嬉しいです。仕事モードでキリっとかっこ良い表情の時と、ガールズバーに行く前の羽目を外したゆるい笑顔のギャップが可愛らしいです。3話で馬場カヨに面会する場面の誠実な話しぶりがかっこ良く、冷静且つ公正に物事が見られる、長谷川の人間性が垣間見れた気がしました。

以前にテレビで見たときよりも、年齢を重ねたからかもしれないが、太った気がする。前はかっこいいお兄さんのイメージだったが、かわいいお兄さんというイメージになり、これはこれで悪くない。演技は、良くも悪くも変わっていなくて、それも良かった。

検事役として出演。今まで見たことのない役どころなので、少しワクワクしました。1話を見た限りでは、「ストーリーテラー」のような役も担っているのかな？という感じでした。これから、あのお姉さま方にどう絡んでいくのか楽しみです。クドカン脚本、そして塚本高史。「木更津キャッツアイ」を彷彿とさせます。