相棒 Season16

最終回で伊丹たちとヤクザを取り調べるシーンが良かったです。ヤクザの挑発に乗りそうな伊丹や芹沢と違って「まあまあ」と諌めるなど落ち着きと余裕がある雰囲気を醸し出していて、暴力団関係に強い課長の経験の差を見せつけてくれました。

19話は暴力団絡みのストーリーで課長の本領発揮といった感じで、バーで右京に逮捕の報告をするシーンも貫禄があって頼もしく、刑事としてカッコ良い姿が見られたのが良かったです。右京に調べものを頼まれた時も仕方なさそうな表情で引き受けていますが、頼まれてちょっと嬉しそうというか、そんなに嫌そうじゃない雰囲気を醸し出していて、課長の世話好きな面が感じられるところも良かったと思います。

18話の取り調べシーンがとても良かったです。鋭い目つきで厳しく容疑者を問いただす様子は迫力満点で、普段の飄々とした雰囲気とのギャップがあってカッコ良かったです。最近は「ヒマか？」しか出番がなかったので、久しぶりの見せ場に「課長も刑事だったんだ」と再認識しました。

11話で久しぶりに帰国した陣川を出迎えるシーンが良かったです。人を殺しかけた陣川に以前と変わらない態度で明るく話しかける姿から、課長の器の大きさやおおらかさ、温かさが感じられました。また特命に裏社会の情報を教える場面では一転して険しく緊張感のある刑事の顔になっていて、普段の飄々とした雰囲気とのギャップがあって良かったです。

いつもひょうひょうとしている役ですが、演技もセリフもそのキャラからぶれることもなく、常に安心して見ていられます。
いざというときには特命係に協力もしてくれて、視聴者として好感が持てるキャラをうまく演じられていると思います。

いつも特命係の様子を観察し、あっけらかんと声をかける姿はいつ見ても楽しいです。時には事件に協力したりする姿は時には仲間なのだな、と感心させられてしまいます。演技の方も違和感なく、ドラマの中にスッと入り込む感じでいいかと思います。

「ヒマか？」という言葉で、特命課に入ってくるのが、当たり前のようになっていて、そのさりげなさは、なくてはならない存在ですね。暴力団や、麻薬関係の捜査にあたるところなのに、強烈なインパクトが無く、ほのぼのしたところが、良いです。

6話も出番が少なめでしたが、大河内とのコミカルなやりとりが良かったです。のんびりコーヒーを飲んでるお気楽モードから、大河内に気付いてあたふたと慌てるギャップが面白くてクスっと笑え、ドラマを観ている私たちも息抜きになるのが良いです。軽めだけど崩しすぎず、それまでのドラマの流れや雰囲気を壊し過ぎない絶妙なさじ加減が素晴らしいと思います。

課長の「暇か？」という台詞を聞くのが楽しみで毎回出番を心待ちにしています。出番は多くないですが、右京さんたちとのやりとりは和みますし、課長との雑談シーンは一見事件とは関係なさそうな話でも解決の役に立つことが多いので、相棒になくてはならない存在だと思います。パンダのティーカップを愛用しているお茶目なところも好きです。