真昼の悪魔

初回からどんな悪さをするのだろう、と楽しみに続けて観ていました。が、最終回、これで終わり？！で終わってしまいました。結局葉子は最後に誰かを殺し、捕まり、あの病院にいたのでしょうか？あの落とし穴に子供を落としたのでしょうか？芳賀さんはどうなったのでしょうか？どれもこれもわからずじまいで終わってしまいました。それと最終回、始まったときは1週抜かしてしまったかと思うぐらい唐突に始まり、そのまま終わり、今まで続けて観たことを後悔してしまいました。

このドラマの内容は、原作を読んでいたので気軽に視聴するつもりでした。しかし、今までの役柄と異なったニヒルな演技を想像していた以上に見事にこなしている田中麗奈に脱帽するとともに、番組に引き込まれました。また、原作と違う所を見つける楽しさがある番組でした。

かなり恐ろしい内容のドラマです。ただ、ドラマを見ているだけでは、意味もわからず恐ろしくて気持ちの悪い世界のお話でかなり深い内容だと思います。私は最後まで見ていても、何が言いたいドラマなのかわかりませんでしたが、あの役を演じている田中さんはすごいと思います。

田中さんの高い演技力と、ピッタリ合っている役どころにハマることができ、楽しみに見ることができたので、他人にお勧めできる作品です。難波はどうなるのと気になりながら見ていました。俳優や女優さんが演技する表情が上手かったので、役柄の気持ちが視聴者に伝わりやすかったです。

新しいタイプのストーリーでとても面白かったです。次に何が起こるか分からない恐怖感が、続きを早く見たい！という興味感を掻き立てられました。ただその分ラストの終わり方が意外とあっさりでした。最後も驚かされるようなラストを期待していました。総評価としては続きが見たいと思えるような内容だったのでラストをおばあちゃんになった姿で終わりという形ではない方が良かったです。

田中麗奈さんの美しさと猟奇的な笑顔にゾクゾクした。絶対に悪いことをしているのにどこか納得してしまう違和感と快感があった。自分が今まで見たドラマの中で一番人間的な怖さを見たドラマだと思う。ただ、途中ちょっと中だるみした部分があったかな。

怖かったです。ほとんどの人は病気になった場合。治療は医師を信頼して任せるものだし，医師としてもプライドを持ち職業倫理に従い全力で治療するものだと思っていました。葉子のような医師がいたらと考えただけで恐ろしかった。そして，田中麗奈さんの悪女演技に引き込まれました。

全体的には良かったです。シリアスなストーリーと、それに合った俳優さん・演出でした。特に私は音楽が好きで、微妙に音が外れ壊れた感じが、主人公の狂気的な部分ととても合っていました。ただ残念だったのは最終回です。ストーリー的な結末は良かったのですが、最終回だけに色々詰め込み過ぎた感があり、登場人物達の心理的描写が乏しく思いました。もう少し丁寧な描写が欲しかったです。

主演の田中麗奈さんがスゴイです。田中さん演じる，平気で人を殺してしまう悪魔の女医がリアルで怖かった。清純なイメージのヒロインを演じることが多かった田中さんがここまでの役をこなせるなんて驚きです。人を殺害する理由が見当たらない所がとても恐怖でした。明るく綺麗な女優という田中さんの新境地を発見できました。