科捜研の女 第18シリーズ

所長でありながら偉ぶることなく、他の所員が最先端の鑑定技術を駆使しているなか、豊富な経験と地道な鑑定で犯人を突き止めていく姿が、更にドラマを面白くしていると思います。暴走しがちなマリコに振り回されながらも、この存在感は凄いと思います。

科捜研の所長が、マリコの父から代わってもう長いけれど、すっかりマリコに振り回されぼやきながらも皆をまとめる役として、定着してきたと思います。あまりストーリーのメインとして出て来る事は少なかったと思いますが、今回は音楽隊に入ってトランペットを吹いたり、ベテランならではの味が出ていて良いという印象です。鑑定も筆跡鑑定やげそこんという、最先端の科学ではないアナログなものが担当ですが、それがまた合っているというか、地味ながら存在感があると思います。

科捜研の中で見た目や落ち着いた雰囲気から所長らしく感じさせながらも、ゆるキャラのように可愛らしく抜けた仕草と話し方が楽しく、残酷な場面がある物語ではあるもののソフトに包み込む演技が素晴らしく思っています。