執事 西園寺の名推理2

決して太ってはいないのだけど、どっしりとした厚みを感じさせる体型と低く響く良い声が名家の当主らしさを感じさせます。話し方も仕草もゆったりとしていて落ち着きと余裕があって、成り上がりではなく生まれながらのお金持ちという気品が漂っているところも素敵だなと思います。

里見浩太朗さんのベテランの演技、存在感の大きさから、落ち着きがあってダンディーな役作りが魅力で、共演の吉行和子さんとの過去の思い出のシーンでは優しさに溢れる表現が素敵です。
主に回想シーンのみの出演ですが、殺人事件をテーマにした重苦しさを感じさせず、夢や希望に満ちたシーンもまた、印象に残る演技で素晴らしいです。

上品さと貫録があり、伊集院家の当主という説得力があります。口髭も外国人俳優さんのように様になっていてとても素敵です。優しい微笑みと深みのあるよく響く声が、百合子への愛と西園寺のすべてを受け入れる懐の深さを感じさせるところも良かったです。