警視庁いきもの係

ストーリーとは関係なく、無駄にダジャレ好きだったり、ふざけたりしていることが多かったので残念に感じたところがありました。しかし、記憶を失って刑事としてのやる気をなくしている状況でも、事件を解決しようとする正義感が奥底から自然と出てきていることがとても伝わってきました。動物たちに対する接し方や愛情が徐々に変わっていく微妙な心境も表現できているところはさすがだなと思いました。

だんだんと生き物に慣れ、彼らを大切に思うようになっている、ドラマの大きなストーリー全体でのゆるやかな心情の変化を、きれいに演じ切っているところがとてもいいです。橋本環奈ちゃんを演技で優しくアシストしているのが伝わってきて、ときめきます。

シリアスもコミカルも演じることができる方なので、安心してみることができます。つまらないオヤジギャグを言うシーンも渡部さんが言うからより面白く感じます。エンディングでダンスも披露してくれていて、まさか踊ってくれるとは思わなかったので、普段とのギャップもあってさらに魅力が広がりました。

前クールのドラマでも刑事役で見ていたのですが、それとは真逆のキャラクターで、本当に演技の幅があって多才な方だなと思いました。
設定としては記憶喪失になって左遷された元敏腕刑事という役柄ではありますが、その内容は親父ギャグを所々で連発しては若者にスルーされるというとても親近感の持てるキャラクターでゆるい感じで軽く見れていいなと思います。

渡部篤郎さんは好きな役者さんのひとりです。今回のドラマでもそうですが、戸惑いながら反発（というよりそれに巻き込まれることをよしとしないという姿勢）をしながら、橋本環奈さんの自分にはない部分をしぶしぶ認め、結果的には尊重する、そういう役かとてもあっていると思います。その上で、自身（役柄上）の才能や経験を活かした発想をして事件解決に結びつけていく、ある種パターン化しているかもしれませんが、納得いかない、すぐには理解できないが何か意味がある、そして核心をつかんだら躊躇わず誉める、これってある種理想の上司ではないか？と思います。

渡部さんが警察官役というキャスティングからして、あってない気がして見ているせいか、話し方もゆったりしてはっきりしない感じが違和感ありました。
橋本環奈ちやんとのからみも、何か親子？！と思ってしまいました。
話はおもしろいので、慣れなくてはと思います。

動物マニアの若い部下に振り回されつつ、次第に巻き込まれて、最終的に事件解決に導く。渡部篤郎さんの刑事ドラマの王道といっても過言ではないかと思いますね。従ってとても安心して気楽に見ていられるのがありがたいです。渡部さんなりに考えて、ペンギンに会うためにダウンコート来ちゃったり、意外にケンカが弱いのか（犯人逮捕時まけてましたよね）、一見クールでキレそうなのに抜けてるとこ大好きです！

コミカルな渡部篤郎がとっても新鮮でした。ケイゾクのカッコいいイメージだったので、橋本環奈にいじられているおじさんキャラは意外でした。特に、ドラマのエンディング曲で着ぐるみと踊る姿にはビックリしましたが、可愛くって良かったです。

コメディ要素の多い作品に、「あの」渡部篤郎がどう溶け込むのか興味がありましたが、期待以上！見た目は変わらず素敵なオジサマですが、相方の橋本環奈との掛け合いや、動物相手に振り回される、イケてない渡部篤郎が見れて、素敵な見た目とのギャップが、かなりいい！

元々仕事の出来る刑事でかっこいいのに、女子高生の様な相棒の小娘に、スルーされる様なオヤジギャクなどを連発したり、お茶目な発言をしたりと見た目とのギャップが激しいところをサラッと見事に演じられていて、その役柄に渡部篤郎さんの格好良さと飄々とした感じがとても合っていて良いなと思いました。

もともとそんなに好きな俳優ではないのですが、他の役者が気になったのでドラマを観てみました。一言で言うと、何と言っているのかがわからない。コメディードラマなのでちょこちょこダジャレとかを入れているのですが、何と言っているのかがわからない為笑えない。俳優さんなら、もう少し滑舌良く発声してほしいです。

渡部さんは本当にコメディが上手だと思います。表情がすごく豊かというわけではないのに、テンポの良い台詞まわしや絶妙な間の取り方で、若い女性部下に振り回される自虐的な感情がしっかり伝わってきて面白いです。