駐在刑事Season2

立てこもり事件が発生した回で、加倉井管理官の部下を失った過去があり、その時管理官が事件に向き合う姿勢の理由が明らかになったけれど、その意志と行動力がただただかっこいい、と感動しました。そして、その姿勢をひけらかすことなく、だから一見冷淡に見えるけど部下が慕うんだな、と理想の上司像を見た気がします。

いい人より、憎たらしくてネチネチと嫌味を言う役がぴたりとハマっている。一見すると紳士そうなのに、口を開けば厭味ったらしいことばかりで冷徹。かと思えばきちんとフォローもするなかなかにいい奴を非常にうまく演じている。このキャラクターをスピンオフドラマにしてもいいのではないかとも思っている。

銀縁メガネにオールバック、三つ揃えのスーツといういでたちと決して笑わない厳しい態度で、警視庁のキャリアという役柄を見事に体言していると思います。時折見せる、部下を殉職させた過去を背負っている愁いの表現もうまいです。主人公の駐在と何かと激しくぶつかりますが、次第に心を開き信頼を寄せていく変化をよく演じていると思います。丸腰になって立てこもり犯のもとに行くときの演技は緊迫感にあふれ、迫真の演技でした。

今回は主役の駐在さんのある意味目の上のたんこぶみたいな役柄ですが、その憎たらしい役柄を見事に演じています。この方は他の番組では主役のサポートする役柄をやったりしており、プロデューサーや演出家の求める役柄に器用に合わせられる方かと思われる。