13 (サーティーン)

最初から最後ま狂気に満ちた一樹を演じていて藤森慎吾の今までに見られない姿がみれたのが観入ってしまいました。あの恐い雰囲気で「ゆりりん」と呼んでいるのがさらに闇がありそうにみえて本当に怖かったです。藤森慎吾は優しい顔しているのでこんな役ができるなんて驚きでした。

非常に良かったと思います。一見簡単な立ち居振る舞いや目つきから独特なサイコ感が溢れ出していて、まさに変質者そのもののムードを感じました。単なるチャラいキャラのお笑い芸人という水準以上の、しっかりとした演技力があったと思います。

普段の、チャラチャラした感じとは全く違い、別人に見える程の演技でした。何も喋らなくても、不気味な気持ち悪さがあり、存在感も凄くて、表情や喋り方も、演技力があるなぁと思いました。「ゆりりん」と言う所が、気持ち悪くて鳥肌が立ちました。

気持ち悪さ満載の演技で、話に入り込むことができました。誘拐犯として、女の子を見る目の気持ち悪さはゾッとするほどでした。また、「ゆ～り、り～ん」と名前を呼ぶシーンも、じとーっとした言い方で役柄にぴったりでした。

とても自然な感じなのだが、笑わない目の演技が素晴らしい。普通の姿なのに、何を考えているかわからない狂気的な感じも良く出ている。
声のトーンは優しい感じなのに、画面越しに見つめられるとゾッとした。演技派になったと思った。

最近ドラマや映画でたまに見かけていたので、演技もできるんだなと思うくらいでしたが、今回は桜庭ななみさん、板谷由夏さん、藤森さん以外の演技が気になってしまうくらい少し残念だったのでより引き立って見えました。最終話の最後の方で黒川かずきが死ぬシーンがありましたが、そこだけ少しこうなるのか？という疑問が生まれました。基本的には全然演技でもやっていけるなという印象でした。

普段のイメージを見事に打ち破って一樹を演じました。不気味で愛に飢えた、何をしでかすかわからない、こんな人が周りにいたら恐いかも！と思いました。その反面、最終話では歪んでしまった生い立ちに哀愁も感じられて、つい、かわいそうって思ってしまいました。