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脚本・ストーリー 3.0 /5.0(59.2%) | 832位 /1058件中 |
キャスト 3.5 /5.0(69.6%) | 786位 /1058件中 |
演出 3.1 /5.0(61.6%) | 794位 /1057件中 |
音楽 3.2 /5.0(64%) | 684位 /1058件中 |
感動 2.6 /5.0(52.8%) | 769位 /1053件中 |
笑い 2.3 /5.0(46.4%) | 751位 /1053件中 |
スリル・興奮 3.2 /5.0(64%) | 504位 /1050件中 |
脚本・ストーリー 3.0 /5.0(59.2%) | 832位 /1058件中 |
キャスト 3.5 /5.0(69.6%) | 786位 /1058件中 |
演出 3.1 /5.0(61.6%) | 794位 /1057件中 |
音楽 3.2 /5.0(64%) | 684位 /1058件中 |
感動 2.6 /5.0(52.8%) | 769位 /1053件中 |
笑い 2.3 /5.0(46.4%) | 751位 /1053件中 |
スリル・興奮 3.2 /5.0(64%) | 504位 /1050件中 |
右京さんが犯人を抱きしめるのって初めて見たような気がする。たとえ綺麗ごとだとしても大人は希望があると言い続けなければいけないという言葉。何度も「希望はあります」という右京さんの姿に、何か大事なもの忘れていたような気分になった。どんな生い立ちであろうが立場であろうが先に少しでも希望がなければ生きていくのは苦しい。そんな当たり前のことがなんだかおざなりになっていたような、そんな気分になった。事件そのものはパワハラも隠ぺいも爆破もどれも許されるものではない。でも事件のことよりもたった一つの言葉の方が印象に残る回だった。
そもそも特命係は警察組織の中の異端だし、警察内部の小競り合いに利用されているうちはまだいいけど、積み重なった腐敗が犯罪と結びつくなら、右京が黙っている筈もないわけで、このドラマ全体の着地点はそれとの争いになりそうです。とはいえ甲斐も権力奪取の気持ちはあるようだし、社もそう。衣笠を潰すことでは意見が一致しても意味合いが違うから、協力といっても都合のいい協力しか得られそうにないし、相変わらず二人で奮闘するしかないのかな。仮面ライダーみたく、過去の相棒とか米沢とかが集結したら面白いんだけど。それにしてもまるでオウムのような宗教団体だったけど、怖いのはこの宗教団体も警察も、行動原理の違いだけでやっていることは似たようなものだってこと。だからこそ法が大事なのだと改めて思う。阿佐子の意味深なカットが最後にあったけど、また出てくるなんてことがあるのかな。無いとは言いきれないかも。
最後は見たことがない右京さんでした。ストーリーは相棒ではありがちな不遇な少年期を過ごした若者たちによる復讐劇ですが、違うのは右京さんと接点がある上に、その才能を認め、更に自分と似たところがある青年だというところでしょう。だからいつもの厳しさよりも、人間性が見えてくる、まるで父親のように抱きしめるという行為になったのだと思います。水谷さんの芝居もいつもより少しウェットでしたね。いつもそういう役は亀山の役割だったと思うのですが、右京さんだからこそ味がありました。
いつの間に日本に戻って来れたのだろうか?スペシャルの最後が見れなかったからそこに何があったのか?今回はほっぺ丸のデザイナーが実際は別人で、キャラクターの審査の途中で亡くなって、その母親が復讐する形だった。たまたま神経ガスを作れる人が身近にいるってどんな環境だろうと少し突っ込んでしまった。手すりの傷が映った時点で自殺ではないのだろうと思ったし、犯人が丹生さんとは思えなかったから結末はやっぱりな感じ。そもそも審査の最終段階まで行ってるのにデザイナーが別人でしたとかできるのかも疑問だった。右京さんがほっぺ丸のほっぺをぷにぷにする姿がシュールだったのが今回の見どころかな。
テレ朝系刑事ドラマでは得意の不幸な誤解や行き違いからの過失というパターンでした。ちょっとざらついた後味を残すのは、結局、皆、矢崎のせいにしたり、文句を言いながら、彼の才能に依存していたというところでしょうね。そこには才能への嫉妬というだけでなく、自分の欲望が絡んでくるから面倒なことになる。そもそもどれだけ親しくても他人を完全に理解できないわけで、最後はその人を信じる信じない、許す許さない、みたいな感情に行きつく。マネージャーの失敗は、どこか最後までファン目線だったこと。でもそれを罪だと言うのは違うから、もやもやする。
うまくいけば親子で夢をかなえるみたいな美談になるのだろうけど、それを望まない子どもからすれば地獄だろうね。日本は政治家、芸能人、医者、教師、中小企業の社長など、世襲する人が多い職業がたくさんある。だから親ガチャとか言われるし、日本社会の閉そく感にもつながっているんだと思う。だからどちらの親もほめられたもんじゃないのは確か。でもマッターホルンに行ったと嘘動画を撮るような人が「いい人」だとも思えない。それが本当だったら、あるいはせめて本当にトレーニングしていたら、あの奥さんは険しい山まで来られないし、事件は起こらなかった。結果論だけど誰も正解していない感じがした。
陣川さんの回は基本的に苦手。彼の空回りだけが目立って中身があまりないことが多いから。ただ、今回はDVの話でいろいろ考えさせられた。一度こういう男に引っかかると、どれだけ優秀な女性でも表立って活躍できなくなる。それは社会として大きな損失だと思う。どうやってDV男と女性を引き離すか、どうやってDV男を矯正するかはこれからも考えていくべき問題だと思う。DV男から逃れるために自分の価値を貶めるというのは、どれだけ彼女の心が傷ついて荒むだろうと苦しくなった。
かつての小野田官房長官と違って、最近登場する政治家はあっさり捕まったり、殺されたりしますね。それだけ小者だってことかもしれませんが。ディープフェイクを使って、邪魔者を消そうとするのも、手が込んでいるわりに他は杜撰だし、この程度のフェイクを見抜けない警察なんて今時ないと思う。また計画性があったわりにアリバイ工作も雑でした。社ももう少し情報の違和感に敏感じゃないといけないポジションだと思うのだけど。まあ相棒のシーズン締めの作品としては、もうひとつだったかな。
偏見を持つなとは言うけれど、すねに傷持つ人は信用されにくいのは世の常で。だからこそ多くの人は世間体など気にしながら生きている。生きてさえいればまだ反論などもできるのだけれど、死んでしまったらそれもできない。ただ、右京さんは偏見を持つ暇もなく様々なことが気になって仕方がない。それが今回の真相にたどり着いた要因なのだけれど、犯人は最初から偏った判断されると思って蘇生行為を行っていたということだろうから、犯人の腹のどす黒さに身震いしてしまう。
さすがのベテラン詐欺師も家族の情を装ったお嬢ちゃんに騙されるというのは、なんとも因果な話です。まあ普通なら亀山の応援を増員して、すぐに拉致の方に踏み込むと思いますが、これも右京の洞察力によるものだと納得できるところが、長く続きキャラが定着している番組の利点なのでしょう。年寄りを騙す若者という最近の社会でもありがちな構図にひと工夫加えた展開ですが、相棒ではよくある虚しさや切なさの後味が残りました。それにしてもばあさんは時代や育ちのせいで犯罪者に堕ちてしまったわけだけど、偽孫の方は遊び感覚。同じ犯罪には違いないけど何だかなと思ってしまいます。
シリーズものでは時々ある過去の因縁が再びという内容でしたが、これだけ長いと「どなたでしたっけ?」と思い出すのにもひと苦労ですww。まあいずれ再戦という形で右京さんの前に登場するのでしょうけど、人のコンプレックスを突き、洗脳していく感じはざらざらした悪意しか感じません。何にしてもハラスメントを受けている者が、更に自分より立場の弱い者にハラスメントを行うという構図は、行き着くところ、独裁の支配構造であり、ろくなことはない。ハラスメントを受ける立場の弱さより、まずは自分自身の弱さと向き合わないとね。
これってもし女優として売れていたら、きっと自分の才能を試すなんてことはしないし、復讐するにしても違う形になったんだろうね。結局、妹が暴行されて自死し、それを呑み込んでまで取組んだのに才能が開花しなかったから行った殺人ってことになる。そう考えると妹には同情できるけど、この姉には同情できないかな。妹の復讐というよりも開花しない自分への苛立ちをぶつけただけのような感じがする。これと似たパターンのものは過去にもあったと思うけど、視聴者にいろいろな感想を抱かせる展開は相棒らしいかなと思う。
公安が仕組んで宗教団体を潰そうとしたという構図だったということか。どうしても一度物騒なことをしでかした団体は、その素質がどこかに残っていて、何かの拍子に暴走するかもと恐れる気持ちは良くわかる。だが、公安が意思を持って潜入して先導して爆破事件を起こして。それは宗教団体じゃなくても組織というのは暴走するとこういうことになるということなのだろうか。社さんは特命係を利用して副総監の弱みを握り、公安トップの首を挿げ替えた。甲斐さんが嬉々として派閥争いを語るのが悲しくなる。この大掛かりな話の続きは新年スペシャルか最終回か。
右京さんが危機感を持つほど頭が切れ、チェスも強い山田君がどういう理由で連続爆弾魔になってしまったのだろう。しかも完全犯罪ではなく、自ら警察に赴いている。捕まることで右京さんと対決することを望んでいるのだろうか。当然、捕まることでのデメリットなど充分にわかっているのに犯罪を起こしているのだから、愉快犯の一種なのだろうか。それとも署長の周りで起こっているから、何かをあぶりだすために起こした事件だったりするのだろうか。まだ最終回じゃないと思うのだけれど、2週にわたるのは珍しいような気がする。
宗教団体がらみの話は先クールでもあったなーと思いながら。宗教にのめり込むと視野狭窄になるというのはあるあるだけれど、こう事件を絡めてくるとやっぱり怖いなと思う。阿佐子が探す失踪者は元公安の捜査員だった。阿佐子も右京に頼みたいがために美和子の通う料理教室に通ったとか。いろいろ裏がありそうだし、隠れている事件も大規模そう。内調の美彌子が撃たれたし、いったい話はどこへ向かうのだろう。大きな組織を相手に捜査するのは相棒のスペシャルあるあるだし、どこまで大きく広がるのか楽しみでもある。今回のタイトルが「無敵の人」とあるので、どういう無敵なのかも気になるところ。
誰も聞こえていないこと気づかなかったのかな。それに、街中出ていくのに補聴器外してしまうのも何だか変だ。突然難聴になった時、聞こえないから誰がどこにいるかわからない状態が一番不安だった。だから、補聴器をつけていなくて聞こえなかったという大前提に違和感が大きくて。それに完全に聞こえなくなる前にコンサートをって、どうやって合わせるんだろう?とか。スタジオなら相手の動き見て合わせられても、ステージだと客席向いちゃうし。まあすれ違い、行き違いでの事件というのはあるあるなのだけれど、ちょっと無理ある設定かなと思った。
加害者が次の被害者になり、それが次々と…相棒はスペシャルをのぞいて1回ずつ話が終わるのが良いと思っていたのだが、今回は続くようだ。こういう構図の場合、当然加害者と次の加害者を結ぶ人が必要で。裏で糸を引く人間に右京さんは心当たりがある。ただ、その人は死んだはずの右京さんのかつての相棒。最後の車椅子の人物はその人なのだろう。どうして生きているのか。そして、その人物をお父さんと呼んだ謎の男は本当に息子なのか。小さな悪意は誰でも持っているだろうし、それを暴走させることができるというのは本当に恐ろしい。久しぶりのドキドキ感だ。
まあ基本はマーロウを知っていれば笑えるっていうパロディ的なもの。マーロウ矢木ですが、高橋克実さんだからまったくハードボイルド感はないんだけど、全体的には意外にハードボイルドっぽさもあるんだよね。右京の才能と性格を知っていて、うまく利用するところが、なかなかの手腕です。まあ右京があえて乗ってあげているのだけなんだけど。右京がホームズというたとえはあたりでしょうね。スーツの英国風の着こなしといい、紅茶へのこだわりといい、イギリスの匂いを出しているし。なんにせよマーロウものを読み返したくなりました。
恒例とも言うべき陣川の登場です。そして相変わらず惚れっぽく、女絡みの事件を持ち込んでは失恋エンドです。この状況なら真犯人も、容疑者も、見ただけで互いの状況が理解できるし、どちらも口を噤む気持ちはわかります。こういうレベルに至らなくても、個人的に女性に暴力をふるう男は、いくら反省したと口では言っても、必ず似た場面になれば暴力を繰り返す気がします。様々な欲が満たされるある種の成功体験だからね。やはり矯正プログラムが必須ならもう少し女性たちも安心できると思うんだけど。警官も民事不介入とはいえ、暴力は基本的に刑事事件。丁寧に対応しないとね。
右京さんの動画はディープフェイクでしょう。そうなると社の電話というのもフェイクだった可能性が高い。それにしてもまた政治家がらみか。このドラマ世界の政治家はどれだけ腹黒いんだか。まあ現実世界もあまり変わらないか。ただ特命係は事実上、強行犯係だし、少なくとも経済犯罪に首はツッコまないから、人殺しとかしなければ目は付けられない筈。人を始末するのが好きな政治家が多いって最悪です。少なくとも新しい政治家キャラが登場したし、相棒はもうしばらく続きそうですね。
相変わらずのマーロウ八木のうさん臭さ。それでいて頭は切れて、見ていて気持ち良い。てっきりタレコミは八木からかと思ったら、お嬢さんからでしたか。ずっと引きこもっていた感じはあまりしなかったけれど、ヨモギに混ぜられたハーブが記憶を取り戻すきっかけというのがなかなかに面白い。ヨモギは和のハーブだから合いそうだし、何が混ぜてあったのか気になる。ただ、転落現場にあった手紙にヨモギがついていたのなら、指紋も絶対ついていたよね?転落した人物と違っていたら調べないのかな?とは思った。
結果的に人を殺して、その罪をなすりつけようとした社長が悪いんだけど、すべてのきっかけは母に会いたいがゆえのほんの出来心だったわけで、更に根本をただせば母が娘を捨てた時点で決まっていた運命のように感じてしまう。そもそも不正をしなければ最良のハッピーエンドが待っていた可能性が高いわけで、そんなことはするなという教訓めいた話ではあるんだけど、これだと人生は小さな失敗や不正もゆるされないみたいな印象を受けるし、結局は誰も救われない話でした。まあ実際にボタンのかけ違いが大きな摩擦を生むことは少なからずあるんだけど、ここまで運命論的な感じだとちょっと虚しい。だって現実は最近の政治家の問題なんて、1000万円以下の不正なら誤魔化せるみたいだから。
必ずしも反社が加害者というわけではなく、被害者にもなり得るというのはわかるけど、全体として何が言いたかったのわからない内容だった。それに右京さんの推理が正しかったとしても証拠はないから、被害者だという男が否定し続ければ証明できない。反社という存在に焦点を当てていて、人の先入観の怖さを訴えているのは分かるけど、自らアウトサイダーとなっている彼らが、一般人にそういう目で見られるのは偏見ではなく必然。問題は立場として公正でなければならない警察の方。教員とか警察官とかいう人たちは先入観を持ってスタートしてはダメ。とはいえ人である以上、偏見から逃れるのは難しい。右京さんに偏見が少ないのは、人格というよりも、純粋な好奇心や探求心がそうさせているのだと感じました。
随分、前のことだから、知らなかったり、忘れたりしている人もいると思うけど、大河内監察官って同性愛者という設定だからね。桐生に対する近しくなり過ぎたという感情の吐露には、複雑で微妙な想いがあったのかもしれません。もちろん一番悪いのは強請った奴だけど、桐生の父親も自分だけの組なんて維持する意味があったのかなあ。どら焼きを作って、上納金を納めるくらいなら、堅気になれば良かったのに。桐生も先に誰かに打ち明けていれば違った結果になっていた。過去には戻れないからifはないけど、悪への転落はあまりにも容易だということかもしれません。
よし