天久鷹央の推理カルテ

院長に土下座しろと強要する場面は見ていて気持ちのいいものじゃなかったけれど、それでもタカオなら仕方ないと思わせる一種のかわいらしさとこの人には通じないと思わせるところがあり親戚間でのふざけの範疇に留まったと思う。振り切れたキャラは上手いと思う。

見てて楽しい。ほんとにスキップ出来ないのかとさえ思ってしまう。天才とポンコツの極端な両面を楽しく演じてて、小鳥との掛け合いも回を重ねるごとに面白くなっていく。こういうキャラははまるなぁ。

環奈さん事態がキャラクター化してしまっているから普通の人になるのはやっぱり難しいんだなと思いました。だからタカオみたいにぶっ飛んだ役の方が絶対合ってると思います。ぶっ飛びながらもなんでだ？と聞く耳も持っていて直す努力もタカオなりにしているところがいじらしいなと思います。

いわゆる人間ドラマを演じるには全然力が足りないけど、こういうマンガ的キャラは面白い。いるはずのない非現実的な人物設定をこれだけバカバカしく演じているのを見るのは久しぶり。深みがなく表面的にギャーギャー騒いでいるだけなのが逆に新鮮でした。

独特の声を生かし切れていない。可愛らしくするため高めに発声しようとするから、音域が狭くなって単調に聞こえるし、喉を締めるので声もかすれやすい。顔に似合わない低い声を生かす工夫をしないと大根役者のままだと思う。

動きもコント。転んでヘッドスライディングするシーンなんて、ほぼマンガ。福田組の自由さにはまりすぎて、キャラとして環奈さんにはまる役柄ばかり演じているから、芝居を作る能力が育っていない。

可愛らしくて、それが売りになる年齢のうちはいいけど、そろそろちゃんと芝居の仕方を見直さないと厳しくなると思う。