ごほうびごはん

社長との鰻をドタキャンされた時の落胆ぶりや、皆の前でお腹が鳴ってしまった時の気まずそうな顔、お肉を食べた時の幸せそうな笑顔、咲子に謝る時の照れくさそうな姿、最終回ではクールな磯貝の色んな表情が見られたのが良かったです。ポーカーフェイスに見えて意外と感情が表に出やすくて可愛いところがあるし、素直で後輩思いな一面もあるんだなと親近感がわきました。

鰻重のおあづけにがっかりし、焼肉を断ろうとしてお腹がなるという一連のできごとが可愛かったです。咲子が面白くて笑っていたシーンも一生懸命笑っている感じが非日常感があって良かったです。

真剣な顔で新商品を生み出すことは辛く苦しいことなんだと、ちょっとだけ教えてくれなんて馬鹿にしているという態度がとてもカッコ良かったのに、同じトーンでうな重は渡さない！と意気込んでいたので笑ってしまいました。

普段のクールな顔とは違う、咲子に声を荒げる感情的な姿が印象的で、新商品を生み出す苦しさやエースとしてのプレッシャーや「良いものを作らなければ」という責任感の強さが伝わってきました。シリアスモード全開かと思いきや、「賞品のウナギは絶対渡さない」と変わらぬ地元めし愛の強さが見られたのもギャップがあって良かったと思います。

物産展のチラシを見て"愛知県"の文字見つけてからの執念を感じるようなチラシへの関心にガチさが見えてとても面白かったです。自分が作った文房具が褒められて喜んでいる表情もとてもよかったです。

一見気難しそうだけど、咲子の持っているチラシが見たくてウズウズしたり、味噌カツを褒められて得意げな顔になったり、名古屋愛の強さがちょこちょこ垣間見れて親近感がわきました。咲子の腕白な食べっぷりに唖然としたり、自分が開発したクリップを褒められてちょっと照れくさそうに笑ったり、クールなキャラだから大きく表情が変わることはないけど、さりげなく感情を顔に滲ませるところも人間味があって良かったと思います。

鍋奉行とか焼き肉奉行は聞いたことあったけど、まさかの名古屋飯奉行というコアすぎるキャラでマジな顔して人のまぜそばを混ぜていたシーンは笑ってしまいました。

鬼まんじゅうや台湾混ぜそばなど、地元料理の話になると途端に饒舌になるところが、普段のクールなポーカーフェイスっぷりとギャップがあって面白かったです。めちゃくちゃ語るし、話止まらないし、人の食べ方にまで口出しする拘りっぷりだし、関わるとちょっと面倒くさそうなところが良い味出してました。

青柳から紹介があって"うわ、この間の人"と若干引いたところから、好きな食べ物のことまで話す咲子にさらに引いたような表情と態度が良かったです。咲子のライバル発言にはちゃんと反応してたのも新たな一面として見れました。

声と遠目からの画角でも存在感がしっかりあって驚きました。咲子の面倒な絡みに本当に面倒そうな表情をされていて、つい笑ってしまいました。一瞬だったのでどういった人なのかまではわからなかったのが残念です。

クールでポーカーフェイス気味なところがほんわかした雰囲気のドラマの中で異彩を放っていたと思います。試作品の文房具を見てハイテンションで絡んでくる咲子に若干引いてる姿も、咲子の強烈な文房具愛を際立たせていて良かったです。この無表情な先輩が今後咲子と関わってどんなふうに変わっていくのかも楽しみです。