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脚本・ストーリー 2.6 /5.0(51.2%) | 960位 /1088件中 |
キャスト 2.7 /5.0(54.4%) | 1005位 /1088件中 |
演出 2.6 /5.0(51.2%) | 961位 /1087件中 |
音楽 2.3 /5.0(46.6%) | 992位 /1088件中 |
感動 2.7 /5.0(53.4%) | 758位 /1083件中 |
笑い 2.1 /5.0(41.2%) | 869位 /1083件中 |
スリル・興奮 2.6 /5.0(51.2%) | 853位 /1080件中 |
杏奈はあまりにも感情的になりすぎ。海が好きだからという話だけで闇雲に突っ走るのは無茶苦茶。「この子は私」と言ったけど、そんな訳がない。他人は他人。いくらどこかが似ていたとしても、別々に生きる違う人間。感情移入しすぎて、大人の優しいウソを否定し、暴き立てても何も残らない。そもそも真実がすべてを救うわけじゃないことくらい、それなりの年齢になれば気が付いて欲しいものです。最終回ということ杏奈の過去も明らかになったけど、3組に1組が離婚する時代に、杏奈のような子どもは少なくない。むしろ父親の顔がまったく見えないことに問題が表出している気がしました。
親が何も言わないで子供の前から姿を消す時点ですごくデリケートな問題を抱えていると察しないといけない。それなのに杏奈は当事者の少年を連れてお母さんを探して歩くなんて、なんてデリカシーのかけらもないんだろう。あんな方法で見つかる方が稀だし、もし亡くなっていたら?離婚してお母さんが会える精神状態じゃなかったら?とかいろんなパターンを考えてから子供に会わせるか判断しなきゃいけないでしょ。自分の思いが強すぎて少年への配慮が全くない杏奈はハコビヤには向いてないと思った。
たしかに亡くなってしまっていたら運べない。それをどう伝えるか。現在の母代わりの人が伝えていないのに勝手に伝えるわけにもいかないし。自らやっぱりと言っていたから救われた部分あるけれど、杏奈の暴走は最後まであまり共感できなかったかな。もしお母さんが生きていたとしても合わない方が良い場合も想像できてしまうから。自分もそうだったからって思い込みというかそういうのが強すぎる。今の母代わりの人へ届けてハッピーエンドっぽくはなっているけど、なんだかなーと思ってしまった。
目が悪いと防犯のために簡単にドアを開けたり、知らない人を部屋に入れたりはしないけどね。まあ、それはドラマのウソかな。剣さんの言う通り、人の気持ちなんて本当のところはわからない。朋美自身でさえ気持ちが揺れているから、何が描かれているのか聞いたのだと思う。剣さんが杏奈に説明しなかったのは、それが正解なのかわからない策を、さぞ正しいかのように語るのを避けたのであって、彼の良心みたいなものなのだろうと思う。まあ油絵はそもそも画家によっては相当に絵の具がボコボコしてるし、元々画家だった朋美なら想像力を拡げられるという確信に近いものはあったのかもしれませんね。
誰よりも色を感じることが好きで彩りに溢れた人生を送ってきた人が光を失うって耐えられないだろうな。自分が目をかけてきた後輩たちの成長した姿も新しい作品ももう見ることはできない。そんな悲しいことはない。でも記憶の中にある色はまだ鮮明に残っているはずだ。世良さんの絵もとても素敵だけどその絵を声に出して説明する世良さんを演じる森永さんの温かい声がとてもいい。その絵に込めた情景を先生も思い浮かべられてとても幸せそうで柔らかい空気で終わったのがとてもよかった。
性別を変えるってすごく大変だよね。体も相当なダメージを負うし元には戻れない怖さもあると思う。荷物を届けるのを一年後にしたのがリアルだなと思った。体も変えて名前も変えていろいろ手続きしてやっと落ち着いた頃かな。そこまで頑張った自分にご褒美は悪くない。過去の自分から今の自分へ花束を贈るなんてとても素敵だな。家族の理解もおいおいでいいんじゃない?いくら丸ごと受け止めてほしいと思ったって相手にも気持ちを整理する時間は必要だもの。少しずつ歩み寄る姿が見えてとてもよかった。
今回は指輪と花束。一年後の自分へ。なりたいと憧れていた自分になった筈の自分へ。実際に変わってしまったら、そのためにした覚悟とか、元々持っていた憧れとか忘れてしまうかもしれないけれど、原点に戻るという意味ではとても良いプレゼントだと思った。ある意味タイムカプセルのような。母親が言わなくても変わった名前を口にした場面では、やっぱり親子なのかなと。こんな風に上手くいくとは限らないけれど、時間と共に変わることもある。わだかまりもしこりも。
フラッシュモブってもはやちょっと痛いよね。まあ剣さんの踊りは笑えたけどww。「わかってくれない人はわかってくれない」というのは確かにそう。肉親だろうと永遠に分かり合えないこともある。でも1年後に自分が大きく変わったように、相手だって変わり得るということは忘れないほうがいい。満月のようなトパーズ色の指輪で、新しい名前に気付いた母親はさすが。自分も異性で生まれた場合の名前を母親に聞いたことがあるけど、もしそうだったらどんな人生だったのかな。
今度は着ぐるみを運ぶのか?と思っていたらそのままバイトさせられるってなんだか間が抜けていて面白かったけど、レストランでツケという名の無銭飲食をした上にバイト代までかっさらっていくとは呆れてものも言えない。そんな人の人情噺って全然気持ちが入らなくて、それ以降なんにも感じることはなかった。着ぐるみでしか会えないような人生は送ってはいけない。真っ当に生きて、昔好きだった子が困っていたら素顔で会いに行って助けられるような大人にならなきゃね。
剣さんって新聞記者だったんですね。運び屋になったきっかけも案外些細なことだし、特に大きなドラマがないってところがらしいのか、らしくないのか微妙なところです。椿山ですが、顔出しして会えない気持ちはわかる。たとえそこそこ普通の暮らしをしていたとしても、懐かしさよりも顔は合わせたくない気持ちが勝る気がする。でも少年にとっては良い思い出になっただろうし、こういう小さなことが優しい人間に育つ土壌になっていくんだと思う。それにしてもバイトの監視している社員?そんなに暇なら自分で配れよって思ってしまうんだけどねww
運んだのはバースディケーキじゃなく、お母さんというパターンですか。ひと昔前の人情ものみたいな設定でしたね。正直、こういう思春期をこじらせたみたいなのってよく理解できないです。実の母でないと知ったからといって、とても大事に育てられたのは確かなのに、感謝こそすれ、いきなりぐれるってただの人でなしだよね。なに悲劇のヒロインぶってんのって言いたくなる。まあ杏奈と母の関係に結びつける序章みたいな要素もあったんだろうけど、脚本としては古いし、陳腐かな。
自分と親の血が繋がっていないことが分かって嘘つきって言っちゃう気持ちも分からなくはないけど、一生懸命育てた親としたら1番辛い言葉だね。嘘じゃない本物の親子って血のつながりだけじゃん。そんなの意味ないよ。たくさんたくさん面倒見てもらって愛してもらって嘘つきの一言で関係を切るなんて悲しいね。ただ気兼ねするところも感じていたのかな?堂々と愛して欲しかったのかな?これを乗り越えたらまた新しい親子関係が作れるかも。ケーキだけじゃなくお母さんも運んだハコビヤさんが素敵だった。
社会の役に立つとか立たないとかって誰が決めるんだろうね。ある人には下らないものも、ある人にはそのおかげで命を繋げたって場合もある。そしたらその研究は立派に役に立ってるじゃない。自分の尺度だけで判断して欲しくない。上に立つ人間こそ広い視野が必要なんだなと思いました。AIが誰かの心を救う時代がやってくるのか。でも相手がAIだと分かったら嫌な人もいるんだろうな。今回それは明かされなかった。世の中には知らなくていい嘘もある。優しい世界が広がっていた。
フナムシの研究まで知っている白鳥。いよいよ前職が気になりますね。社会の役に立たない研究者はいらないとか、影響の小さな研究はダメだとか、西村教授は傲慢すぎますね。科学史を紐解けば、失敗の結果とか、役に立たないものから大事な発見や研究が生まれる場合も多々ある。科学的に未来予知が不可能である以上、役に立つなんて思い込みで、自分の先見性なんて錯覚かもしれないのにね。何にしても何億の人に影響を与えるようなものだって最初のひとりはいる。だからひとりを笑ってはいけないと思います。沙耶への報告だけど、優しい嘘は大人の特権。後はいつか彼女自身が判断する日がくるでしょう。
自分のしんどい時に話を聞いてくれて寄り添ってくれていた人が、自分は消えた方がよいかもというマイナスなことを言って返信がなくなってしまったら、そりゃ心配するよ。ましてや純粋な子どもならなおさら。今回はAIだったから、命という意味では心配なかったのだけれど、もしこういう使われ方をするのであれば子どもたちが傷つかない形にして欲しいと思った。開発者が真剣に弱者のことを思っていそうだから良かったけれど、決して軽い気持ちで踏み入れてはいけない分野だと思う。相手がどういう子だったかということに対しては答えを先延ばしにしていたけれど、将来大人になってからとしても親友がAIということを受け入れることができるのだろうか。
白鳥さんの穏やかな演技で良い話っぽくマイルドになっているけれど、今回の話はなんだかな。ファンに手を出した芸人っていうだけで、どれだけ子どもに好かれていても不倫は不倫だ。奥さんのヒステリックな態度も驚くし、奥さんのYouTubeで謝罪&活動自粛もちょっと違和感が。本来、不倫とか本人同士の問題だと思うし、周りに迷惑かけていないなら堂々としていたら良いと思う。バレて周りから咎められたわけではないのに、奥さんが大事にしようとしているのは処罰感情が強いからだろうか。確かに子どもは巻き込まないであげて欲しいし、そこの配慮は良かったかな。
不倫相手へスマホを届けてという依頼。時間指定のこだわりは相手方の子供がいない時間を狙って子供の耳に入らないようにとのことでいい話に落とそうとしていたけど、不倫相手は所詮不倫相手なのよ。人の家庭に波風立てといて壊れそうな状況になっていい人ぶるなんてどこにも共感できなかった。女遊びは芸の肥やしなんて言われてたのは石器時代、今や芸人人生を終わらせるものになっているのになぜそれに気づかない?ほんとにアホが多くて困る。
タイトルからすると怪しさ満載だけど、見てみるとどこか心がほっこりするようなドラマでとてもよかった。宛先の住所が分からない荷物を届けるために宛先の人物の足跡をたどり徐々にその人物が浮かび上がる、周りのエピソードを繋ぎ合わせても最後にはハッとするつくりになっていて面白かった。若年性アルツハイマーというなかなか重いケースだったけど、全てを受け入れるような田辺さんの包容力が物語をマイルドにしてくれていて優しい気持ちになった。