ひだまりが聴こえる

太一から大学を辞めると聞いてすぐに親戚の弁護士に電話をかけて助けようとする姿が、ヨコの友達思いで優しい性格を感じさせて良かったです。「これから太一がいないとか、つまんね～」ってボヤくのも、「会社のお姉さんとの合コンよろしく」とヨコらしいエールを送るのも、太一との友情を感じさせて胸が熱くなりました。

昼食中の太一を連れ出すシーン、まだ食べてる途中なのに構わずグイグイ引っ張って強引に椅子から立たせる姿が、太一との遠慮のいらない仲の良さを感じさせました。去り際にちゃっかりマヤに声をかけていく抜かりの無さもチャラいヨコらしさがあって良かったと思います。

半年前のキャンプの動画を「若くない？」と懐かしんでいたり、「良い顔してるなあ」って自画自賛したり、テニサーなのに実はテニスが出来なかったり、何気ないやりとりの中でもヨコらしさ全開なところが良かったです。航平と太一の関係が何とも歯がゆくてもどかしい空気になりがちなので、ヨコの良い感じに力の抜けたカラっとした明るさが良いスパイスになっていると思います。

初対面のマヤにグイグイ話しかけてご飯まで誘ってしまう勢いの良さが、ヨコの人に対する壁の無さや明るさ、チャラさを感じさせて良かったです。太一と一緒に「履修登録面倒くさい」「春休みに戻りたい」とグダグダ言って騒いだり、耳が赤くなる太一を見て揶揄うシーンも、調子乗りで賑やかなヨコらしさがあって良かったと思います。

太一と美穂を二人きりにして仲直りのきっかけを作ったり、後ろからではなく顔が見えるように前に回り込んで航平に声をかけたり、ヨコの気遣い屋で優しい性格が何度も見られたのが良かった。性別や付き合いの長さ関係なく誰に対しても親切で壁がなくて、根っからの良いヤツだなって伝わってくるのも良いですね。イビキがめちゃくちゃ煩いのもイメージぴったりだし、自分のイビキも要因の一つなのに、眠れなかったという太一に「意外と繊細なんだな」と他人事のように返す姿も面白かったです。

部員でもないのに部室に入り浸ってるし、勝手に冷蔵庫を開けるし、一応許可は取るけどお茶まで飲んじゃうし、一切の遠慮なく寛ぎまくる姿がお調子者なヨコらしくてほっこりしました。一度話したことを聞き返されたり、マスクを外してはっきりと口を開けて話したり、色々と慣れない気遣いが必要だったろうけど、それでも「意外と話しやすかった」と航平の人柄を評するシーンも、ヨコの偏見のない真っすぐさや、障害とか関係なく航平自身をちゃんと見ていることが感じられて良かったと思います。

病院で偶然会った航平に話しかけたり、話を聞き返されても嫌な顔を全くせず、マスクを外して口元を見せてはっきりと話し直す姿から、ヨコの優しい性格と太一を通して航平との距離が縮まっている様子が伝わってきたのが良かったです。出番は多くないけど、ヨコの偏見がなく気さくで明るい人柄がちゃんと感じられて、太一と仲が良いのが納得出来るところも良いですね。

出番は多くないけど、太一やヤスとのリラックスした空気感や楽しそうにじゃれ合う姿から３人の仲の良さがちゃんと伝わってくるところが良かったです。航平とのバスケシーンも、航平の顔をみて「杉原」と呼びかけてからパスを出したり、嬉しそうにハイタッチしたり、必要な気遣いはするけど特別扱いはしないところが、太一の友達だなあって実感出来てほっこりしたし、ヨコの人柄の良さが伝わってきたのも良かったと思います。