地獄は善意でできている

理子の両親が自殺したのは本当だし、あの映像も本物。だけど映像は続きがあって絶望からの希望が語られている大事な場面が切り落とされていた。やっぱりカトウは誰1人生きて帰す考えはないのだと悟る。自分じゃない誰かが正当な理由をつけて、死んでもいいくらいの価値しかない犯罪者を殺す。それを1番楽しんでいるのはカトウだろう。罠に気づいた高村、小森までもがスパイだと知ってここからどうやって逃げる？なかなかスリリングな展開になってきたね。

やっぱり救済するのは加害者じゃなくて被害者の方だったのね。そりゃ自分の家族を殺されたら加害者のことは許せないし殺してやりたいと思うと思う。だけどこういうのを見ているとやっぱり私刑はちがうと思うんだよね。殺してくださいと判断して依頼したことの重みは残ってしまうし人を殺したことの罪悪感で今度は被害者の家族の方が参ってしまうと思うから。加害者が生きていると想像するだけでも辛いのに、顔も見るのは辛いよね。これは結局誰も救済してないってことにならないのかね。

今いる4人は割と落ち着いていて相手を思いやることもできるしチームワークも整ってきた。でもあの中にスパイがいるんでしょー、考えたくない！笑。これは被害者が加害者を監視できていつでも許すこともできるしその逆もできるシステムなんだよね？ゆあちゃんの場合はもう少しで許されそうだったけど最後の一言で真逆に変わってしまったんだね。でもそもそも許すことなんてできるのだろうか。家族を殺した犯人が手の届くところにいたら許す人はいないと思うね。

もしかしたら殺されるかもしれないと覚悟しながらも逃げずに手に入れたいものが戸籍‥そりゃ泣けるわ。親子二代が無戸籍とか救いようがない。しかもその親と切り離されてしまえばどこの誰でいつどこで生まれたかも分からない正体不明の人物になってしまう。守られるはずの法律を知る術もなくたどり着いた時にはもう遅いなんて絶望しかないだろう。でも殺人事件は本物で捕まったならその時に措置があるはず。そのまま景気を全うしてまだ無戸籍っておかしくない？

闇バイトに参加してしまって仲間が鉢合わせした家主を殺してしまった。その仲間であった自分は窃盗じゃなくて人殺しだと懺悔した。それは本心だと思う。そしてその殺してしまったお爺さんのことをどこの誰という認識がないのも事実。人を殺してしまった罪悪感はあっても反省はそこ止まりで被害者にまでは辿りつかない。これも教育だと思うな。犯罪を犯す人に発達障害が見つかる率が高いと聞いた。猫の餌を気にする優しさも嘘じゃない。やっぱり罰のあり方を考えた方がいいのかもね。

犯罪者と一口にいうけれどそれぞれ起こした犯罪は違うしバックボーンがいつまで経っても明かされないので何を見せられているのだろうと思ってしまう。カトウがこの人たちを選んだ理由はなんだろう。犯罪者を集めて仲間割れで自滅するのを楽しむやばい奴なのだろうか。確かになんにも反省していないクズみたいな奴もいたけど少なくとも高村の犯罪は全て高村が悪いとも言い切れないのではないかと思うしもう少し深い背景を知りたい。

やっぱりね、カトウは更生プログラムとか言ってなんでも与えるとかいいつつ実は被害者側と繋がっていたのね。そうなると復讐が本当の目的なのだろうか。でも美人局の彼女は悪いやつと縁を切ることができ更生に向かっている。悪いやつと縁が切れて真面目に働いていけそうなら復讐はなしなのか？ただこういう依存系の女の子はまた違うけど同タイプの男を好きになることも多い。しっかり自分を見つめ直して同じ穴にハマらないように頑張ってほしい。

世の中人手不足だし五体満足で健康な若者なら罪を犯しても刑期を終えて出てきたらまた社会の一部として立派に働いてほしいっこと？なんて更生プログラムを甘く見ていたらそんなわけなかった。目には目をの復讐の話なんだろうか？画家なのに視力を奪われたら命を奪われたも同然で救いようがない。犯人も反省しているのは顔だけで中身は何にも変わっていないとすれば殺されても仕方ないかな。それはもちろん被害者だけがやり返していいルールだと思うけど、それなら他の人たちも裁かれる？続きが気になるね。