書けないッ!?～脚本家 吉丸圭佑の筋書きのない生活～

初めての連ドラ脚本に悪戦苦闘する必死な姿を、コミカルに時にはシリアスに表情豊かな演技で丁寧に演じていたと思います。いじけたり、お漏らししたり、鼻の下伸ばしてデレデレしたり、ジャニーズとは思えない情けない姿や3枚目シーンも躊躇なく思いっきりやってくれる潔さも見ていて清々しかったです。一人で長台詞を喋るシーンが多かったですが、滑舌が良く、緩急の付け方やセンテンスの区切り方のセンスも抜群で台詞が聞きやすかったところも良かったと思います。

生田斗真さんはジャニーズの俳優班だけあってちゃんと演技ができるから出演作品が面白くて好感を持っていました。が、私はドラマが日常の大切な楽しみなので、演技力が無いくせに事務所の力でドラマにしゃしゃり出てくるジャニーズが大嫌いです。本当に迷惑。演技が下手な奴が主要キャストにいると悪い違和感となりドラマの世界観が崩壊します。ささやかな楽しみをぶち壊される。視聴者のことをなんだと思ってるんですか？
生田斗真さんが主演までは良かったのに、演技力の無いバータージャニーズがくっついてきて最悪です。
今後も同じことを繰り返すなら、生田斗真さんには二度とドラマには出ないでほしい。演技力のある人は溢れるほどいるのに、わざわざドラマを台無しにするキャスティングをする意味が理解不能。
ジャニーズのためではなく、視聴者のために制作してください。

桜子にデレデレする姿、抑えきれないニヤけた顔とか鼻の下が伸ばしたりとか、漫画みたいに分かりやすい表情が上手いです。ちゃんとおじさんが若い子にデレてる感じが出ていて、ジャニーズだけど演技最優先で格好つけずに色んな顔を見せてくれるところが良いと思います。

いつもテンパってて追い詰められてツルツルに怯えて、ドタバタ大騒ぎな姿ばかり見ていたので、初回放送日にドラマに見入る家族を見つめる幸せそうな表情がとても素敵に見えました。穏やかで満足そうで、やっと脚本家としての自覚や実感が湧いてきたんだろうなと思える充実した良い顔をしてました。ラスト、東海林に視聴率を伝えられて目が点になってる姿も気の毒なんだけどコミカルさがあって面白かったです。

コミカルな演技うまいと思うけど、顔のアップの時に目が不自然なくらい大きすぎて怖いです。

奈美に頼らず1人で書くと決意したのに、すぐに「一人じゃ書けな～い」と嘆いたり、制作陣に振り回されてあたふたしたり、義両親に理不尽に非難されたり、毎回情けなくて必死な姿を惜しげもなく披露していて良いですね。追い詰められて何とかこなしてるけど次はどうか分からないっていう危なっかしさが人間味があって応援したくなります。生田さんのコメディ演技が好きで、クリニックの先生とのやりとりとか、米虫役の矢柴さんとの会話の間が絶妙で、圭佑にとっては必死なシーンかもしれないけど毎回クスっと笑っちゃいます。

エプロン姿が似合いすぎていて、これだけかっこいいと家庭的な衣装までキラキラになってしまうことに驚愕しました。スキンヘッドの男やスタッフの言葉に振り回されおろおろする情けない姿もかっこいい。でも情けない。キャラクターも立てながらかっこよさを失わないのがすごいです。

感情の起伏が激しい役だけど、見ていて疲れるようなハイテンションではなく、ちゃんと役の年齢相応に加減した余計な力みのない演技が好きです。お漏らしの後片付けをしている時のしょんぼりと丸まった背中、ジャニーズとは思えない情けなさと惨めさが出ていてすごく良かったです。第1話の脚本が出来上がった時の嬉しそうな笑顔も印象的で、手ごたえややりがいを実感しているのが伝わってきました。上昇志向や欲が全然ないけど、やっぱり書くことが好きなんだなあって思えたのが良かったです。

自然体のちょっと力が抜けている演技がとてもいいと思いました。生田斗真が妻子持ちの役もなかなか珍しいと思いましたが、違和感なくマッチしていました。エプロンをして料理をしている姿がかっこよかったです！

ジャニーズはカッコいい役だけしていれば良いのに、ここまでやるかっていう、身体を張った演技に好感が持てた。圭佑が追い込まれ壊れていく過程を、顔芸と語りで上手く表現できていた。最高。あっという間の一時間だった。

吉丸のキャラはあんまり好きじゃないけど生田さんの演技は良かったです。売り込みもせず、連ドラなんて無理と最初から弱音吐いてる甘ったれで情けないところや、東海林たちに振り回されて必死な姿、ジトーっとした目で仙川をけん制する父親の顔など、コロコロ変わる豊かな表情や目の動きでコミカルさも交えて丁寧に表現していたと思います。奈美に対して嫉妬や劣等感を持たずに、「想像でかけるなんてすごい」と素直に感心しているところも妻へのリスペクトが感じられて良かったです。

甘ったれんじゃないよ！って言ってやりたくなる役だねー。衣装のダッフルコートとか足を揃えた座り方とかで自信のなさとかあまったれな感じをうまく出しているとは思うけど、そういう人はまず体を鍛えられないから！細マッチョは合わないんだよ。

掃除も料理もできる夫がめちゃめちゃ似合っていて、ふんわりしているところがとてもよかったです。自分で脚本家と言っておきながら、全然仕事をしていないのに困ってなさそうなところが作品の空気感とあっていてよかったです。