刑事7人 第8シリーズ

捜査情報を共有しなかったことではなく、坂下が抱えている悔しさや辛さを話してくれなかったことに憤るところが真っすぐで熱い拓海らしかったです。往生際の悪い小清水に証拠写真を付きつけるシーンも、強い口調や鋭い視線が小清水への激しい憤りを感じさせ、拓海の正義感の強さが伝わってきたのが良かったと思います。

艶っぽい由美の仕草にドギマギしたり、凄んでくる財前にビビりながらも「何だよ」って胸張って対抗してみたり、他のメンバーのようなポーカーフェイスが苦手で感情が表に出てしまう素直さが拓海らしくて良かったです。経験を積んでどんどん頼もしく成長していくけど、根っこの素直さや真っすぐさ、いじられキャラは変わらなくて、それが嫌味なく似合っているし、一生懸命頑張る姿は見ていて応援したくなります。

一緒になって監禁されちゃうし、ロビンを待っている間に外部に異変を連絡してないし、先輩刑事としてどうなの？って姿も沢山あったけど、小さな疑問から徐々に真実に辿りつく姿は天樹イズムを感じさせ、伊達に長年専従捜査班で個性豊かなメンバーに揉まれてないなっていう説得力がありました。何度も「天樹さんがいれば…」と口にしていたけど、頼りたい・助けて欲しいという情けない感じではなく、こんな時天樹ならどうするかなって考えているように見えたのも拓海の成長が感じられて良かったし、犯人の隙をついて取り押さえる姿も格好良かったです。

ロビンの態度に毎回イライラしてるので、拓海の素直さや一生懸命さに触れるとホッとします。レストランで被害者の夫と愛人の会話を探る時に対象をジロジロ見過ぎたり、挙動不審になってめちゃくちゃ怪しかったりと不器用さ全快なところも拓海らしくて良かったです。

逃げようとする犯人を怯まず取り押さえるシーンは格好良かったです。前シリーズではボッコボコにやられてたけど、今回はサッとスマートに相手を抑え込んでいて拓海の成長を感じることが出来ました。天樹の物まねをしても青山に軽くあしらわれたり、偉そうな喋り方を突っ込まれたり、相変わらず皆の弟キャラで弄られる姿も拓海らしくて良かったです。

坂下が自分の誘いだけ断ってると知ってショックを受けてヘコむなど子供っぽいところはあるけど、坂下の尻拭いをさせられても拗ねることなく「片桐さんにも思惑があるはず」としっかりご遺体の身元を特定してくる姿は拓海の刑事としての技量と内面の成長を感じさせました。堂本の話にも真剣に耳を傾けて捜査に活かすところも、拓海の素直さや真っすぐな性格が感じられて良かったと思います。後輩の坂下に下に見られてるっていうか、周りからもいつまでも一番の下っ端っぽい扱いを受けてしまうところも拓海らしくて良かったです。