マウンテンドクター

いつもお嬢様風の院長で他人事感が強かったけど、最終回は必死に駆け回るシーンが多かったし興奮していつもと全然違う声になっているところもありそれがすごく自然に見えて院長の葛藤や意志を強く感じることができて良かったです。

元々綺麗事しかないセリフを気取って言うからもっと絵空事にしか聞こえない。院長だから臨床には関わりないとしても現実味がない。それならそれで院長室にだけいればいいものをその辺をフラフラしているからよく分からない。

「ザ・宝塚」という演技です。宝塚出身の女優さんに共通する、軽く見栄を切り、十分にためを作って、おもむろにセリフを言う感じです。良いとか悪いとかではなく、そういう特徴があるということです。それを知っていてのキャスティングなのだから、存分にそこを生かした配役なのだろうと思っていたのですが、ちょっと微妙です。江森とは古いつきあいで事情を知っていたとしても、院長という立場からして能力のある江森をMMTに起用しないのはおかしい。「ザ・宝塚」のきっぱりとした雰囲気もいいけど、もう少し老獪さがないと院長なんてつとまらないと思うんだけど。