おいハンサム!!2

煩くて鬱陶しいけど、出てこないと何だか物足りない気がしてしまう不思議な魅力があります。突然の作家になる発言も、自分が書いた本は要約されないしネタバレもないっていう変な理屈も、発言全部ぶっ飛んでるけど、この人なら言いそうだな、やりそうだなって納得出来てしまう、しっかりとしたキャラ立てもさすがだなと思います。

ムッシュのお店で大騒ぎしていた姿が印象的だったので、出禁になっちゃう展開に説得力がありました。数話前の短い出番がちゃんと視聴者の記憶に残ってるのも凄い。仕返しにお店の悪いレビューを書いてやるっていう完全な逆恨みもミチルならやりそうだし、それを千鶴にもやらせようとする迷惑で厄介な性格が、相手の反応無視の一方的な話し方やグイグイと遠慮のない態度からしっかり伝わってくるところも良かったです。

インターフォンのチャイムを連打しまくったり、大声で名前を呼んだり、やってること迷惑過ぎるんだけど、その姿に全く違和感がないというか「ミチルなら普通にやりそう」って妙な説得力があるところが良いですね。ミチルの人物像がしっかり作りこまれているおかげで出番が多くなくてもちゃんと存在感があるし、童謡の歌詞の勘違いとか持ってくるのがホントどうでも良い話題なんだけど毎回印象に残るところも凄いなと思います。

千鶴への怒涛のお喋り攻撃がすごい。息つく間もないくらい早口でずーっと喋り続けてる姿も、勝手にエントランスに入って玄関までついてきたり、出前寿司のまぐろを強請ったりと相手の反応お構いなしで図々しいところも全部がミチルっぽくて上手いです。出番は少ないけど毎回インパクトと圧がすごくて強烈な存在感を示していると思います。

ケーキ屋さんで「ムッシュ、ムッシュ」って興奮気味に手を振ったり、早口でムッシュについて語るオタク全開な姿が、ムッシュへの熱い想いを感じさせました。何の約束もしていないのに「ムッシュと結婚する」と言い出したり、ダブル不倫の計画まで立てて千鶴を巻き込もうとしたり、倫理観ゼロで自分のことしか考えていないところもミチルらしくて良かったです。

相変わらず空気が読めなくて恐ろしくマイペース。口調とか態度とかが何処か軽薄な印象を受けて、信頼出来ない人、薄情そうな人っていう雰囲気が出ているところも良かった。自分のペットボトルを伊藤家のゴミ捨て場に捨てる無神経さも、それを千鶴の目の前で平然と行う図太さもミチルらしさ全開で良かったと思います。