わたしのお嫁くん

知博から福岡行きを止めるかもしれないと訊いて喜んだり、「知博～！」と泣き叫びながら飛行機に向かって手を振ったり、山本が不在の間は穂香に料理を作ってあげるなど甲斐甲斐しくお世話をしていたり、最後まで知博溺愛っぷりがブレない過保護お兄さんっぷりがコミカルで楽しかったです。シュッとしたイケオジというイメージだったけど、こういう役も似合うんですね。兄でもあり母でもあるという、愛情深くて温かくて、ちょっと鬱陶しいくらいの熱いお芝居が素敵でした。

勝手に式場に打ち合わせに行ったり、赤嶺と花妻に対抗心を燃やしまくったり、穂香に婚姻届けを送りつけたり、相変わらず押しが強くて兄馬鹿っぷりが面白かったです。だいぶ迷惑だけど、弟に幸せになって欲しいという熱い気持ちはしっかり伝わってきたし、やり過ぎ一歩手前くらいのバランスの良い演技で嘘くさく見えないところもさすがだなと思いました。

「大事な弟の大事な恋人だから」と穂香にも過保護モードを発揮しちゃうところが弟馬鹿な正海らしくて面白かったです。赤嶺に知博をディスられてムキになって言い合いをする姿や、二股ド変態と誤解して大ショックを受けて泣きそうになってる姿など、漫画そのままみたいなコミカルで表情豊かな演技も楽しかったです。調理シーンもさすが手慣れていて、家事能力が高いという役柄の設定に説得力があって良いと思います。

役柄と演技があってる、面白いし見てて飽きない。もっと出番を増やしてほしい。

穂香への当たりの強さが小姑全開だったけど、目を見開いたり口元をオーバーに歪ませたり、コミカル寄りの演技のおかげか、見ていて陰湿で嫌な感じがしないところが良かったです。自分がお邪魔虫だったと気付いてからの、誓約書を燃やしたり「知博のこと、よろしくお願いします」と穂香に頭を下げたり潔く引き下がる姿も、知博の幸せを一番に考える正海の愛が感じられて良かったと思います。

知博のことになると我を忘れて怒り狂う姿が印象的で、「八つ裂きにされる」と速見が怯えて恐れる説得力があります。誓約書を額に入れてしっかり飾ってるのも、速見と知博の関係に変化が芽生え始めた時に胸騒ぎを覚えるのも、弟への凄まじい愛の強さが感じられました。和服姿で書道をする姿も様になっていてとても格好良かったです。

知博を助けるために顔を真っ赤にして段ボールをどかしたり、姑キャラ全開で「泥棒猫！」って叫んだり、速見との同棲を目の当たりにして、いつも以上に過保護になってしまう姿がコミカルで、でもしっかり弟への愛情が伝わる熱さもあってとても良かったです。和服姿もよく似合って格好良かったし、横文字だらけの速見のプレゼンに頭クラクラしちゃってるのも堅物の正海らしくてチャーミングでした。

１週間の研修に行くという知博に「食事はちゃんと出るのか」「就寝時間は何時？」と矢継ぎ早に質問する姿が過保護で心配性な正海らしかったです。誰かの胃袋を掴もうとしてるってすぐ勘づいて怪しむ姿も、彼氏の気配を察知した年頃の娘を持つお父さんみたいで面白い。帰宅した知博に真っ先に駆け寄って嬉しそうに出迎えるところも、弟大好きな気持ちが溢れ出ていてほっこりしました。

朝帰りを咎めたり「何かあったらと思うと心配で…」と泣きついたり、26歳の弟に対する態度とは思えない過保護っぷりが印象的でした。兄というよりどこか父親のような厳しくも愛情たっぷりな溺愛ぶりも、ひたすら甘い薫と良い対比になっていたと思います。知博ファーストなお兄さん、速見との関係を知ったらどんな反応を示すんだろうって今からハラハラしてしまいます。