パリピ孔明

劉備玄徳がこんなに二枚目だとは思えないけど、少なくとも当時の面相からすれば貴人だったらしいし、人を惹きつける魅力があったのは間違いだろうと思います。嘘臭いけど自称漢王朝の末裔だしね。さて、ただの二枚目ならいくらでもいるけど、ディーンさんが持っている気品は誰でも持っているものじゃない。それだけでも特別な個性だと思う。そして芝居もうまい。動きのテンポ感がよく、見せ方もどこか中国とか台湾のドラマっぽさがあるから、まさにこの劉備はハマっている。

衣装の着こなしはもちろん、流暢な中国語の台詞や凛とした佇まいなどでしっかり時代劇らしい重厚さを醸し出していて、その荘厳な雰囲気が現代パートのわちゃわちゃ感とのメリハリを際立たせていると思います。落ち着いた声音のナレーションも素敵。威厳だけでなく、どこか脆く儚い雰囲気が漂っているところも良かったです。

品のある佇まいで衣装もよく似合っているし、中国語の台詞もさすがの流暢さで出番は少なかったけどしっかり存在感を示していたと思います。包容力や器の大きさも感じさせ、天才軍師である孔明が慕う主君という説得力があったのも良かったです。