さらば、佳き日

やっぱりSNSの時代は怖いね。桂一と晃のやっと見つけた日常も友達の撮った写真ですぐに兄弟だってバレてしまう。もっと悪い友達なら画像付きで拡散なんてこともなくはないから恐ろしい。でも晃ちゃんはいなくなっちゃうんでしょ？桂一が他の女性と仲良くしてたのがショックだった？それとも周りにいる子供たちに将来の桂一の幸せを見たから？いろいろ考えることはあるだろうけど戸籍で男が女になる時代なんだし、いろいろクリアーできたら結婚してもいいんじゃないのかね？何が問題なのか誰か教えて〜。

お兄ちゃんにキスされるって相当びっくりすることだけど、晃にとってはすごく嬉しいことだったよね？っていうか自分だけが好きだと思っていたならもっとテンパると思うし、普通なんでキスしたのか確認しないかな？意思確認もそこそこに前に進んでいくのは違和感あるなー。2人とも相手が好きだって直接的な表現がないのは兄と妹という関係だからだろうか？そこをはっきりさせないからモヤモヤが続くんだよね。それでいきなり夫婦ですって言われてもねぇ。噛み合わない歯車のまま走り出してしまって不安だな。

とにかく暗い。若者たちがみんな暗い。1番パワフルなのがお母さんってどういうこと？それもパワーの方向性間違ってるし。みんなおもーい十字架背負って苦しいですみたいな顔してるけど、同性愛や兄妹で好きあっていることとかってそんなに罪なことなの？そりゃ親や親戚はびっくりするし許さないって言われるかもしれないけど、それこそ大人なんだし自分たちで誰も知らない土地で暮らしていけばいいじゃない？シンプルに考えれば幸せになれるのにそれをしない人たちにイライラしてしまう。

じっくりとひとりひとりの気持ちの機微を追いかけて撮りたいんだと思うし、静かな絵が多くセリフも余白が結構あるけれどそれが心地よくて見てしまう。だけど物語がゆっくり過ぎて1時間丸々妹が一人暮らしを兄に言ってから始めるまでという日々の暮らしではなんてことない場面で終わる。決して派手な出来事は起こらず、好き合っているけれどそれを口に出せない悶々とした日々。これをエモいというのか？だけど結構退屈で困っている。

兄と妹でありながら長い年月をかけた片思いが成就してやっと両思いの恋が始まる、そういう積年の思いが素敵だなと思ったんだけどなんかドラマは終始暗くてイマイチ盛り上がりがなくて楽しめません。それが兄と妹が恋をすると言う十字架なのかと思いましたが、それを強調しすぎると不幸度が増して独りよがりになってしまうので視聴者は置いてけぼりになってしまいます。お風呂場の窓から知らない人が覗きとか途中からホラーになってたし、ちょっと分からなくなってきました。

兄妹には仲良くしてほしいと親としては思うし、兄妹が仲良く遊んでいれば微笑ましいけど、そこから恋が芽生えるなんて親としてはびっくりするだろうな。いいとか悪いの前に考えたことないからさ。だから2人がある程度大きくて事情があれば2人暮らしだってさせるだろう。お母さんが、すぐにお兄ちゃんより好きな人が現れるって言ったのはごく自然なことだったと思う。救いは2人ともが同じ気持ちだったってことかな。これがどっちかの片思いなら目も当てられないもんね。