※まだ評価はありません。
脚本・ストーリー 3.5 /5.0(69.6%) | 628位 /1089件中 |
キャスト 3.5 /5.0(70.4%) | 774位 /1089件中 |
演出 3.4 /5.0(67.4%) | 681位 /1088件中 |
音楽 3.0 /5.0(59.2%) | 810位 /1089件中 |
感動 2.3 /5.0(45.2%) | 917位 /1084件中 |
笑い 2.7 /5.0(54%) | 605位 /1084件中 |
スリル・興奮 2.9 /5.0(58.6%) | 691位 /1081件中 |
脚本・ストーリー 3.5 /5.0(69.6%) | 628位 /1089件中 |
キャスト 3.5 /5.0(70.4%) | 774位 /1089件中 |
演出 3.4 /5.0(67.4%) | 681位 /1088件中 |
音楽 3.0 /5.0(59.2%) | 810位 /1089件中 |
感動 2.3 /5.0(45.2%) | 917位 /1084件中 |
笑い 2.7 /5.0(54%) | 605位 /1084件中 |
スリル・興奮 2.9 /5.0(58.6%) | 691位 /1081件中 |
刑事モノではありますが、緊迫感とかはほとんどないので気軽に見られます。このご時世なので、むしろ明るくスベってくれるシーンで気持ちが救われたり。栗山千明ちゃんはキレイでファッションも完璧なのですが、イタいアラサーって設定がちょい悲しいですけどね。行動心理学の話は、毎回とっても勉強になります。それを覚えて日常で応用するってのは難しいですが、見応えあります。容疑者相手に全然怯まずおちょくっていく姿勢は、尊敬しちゃいます。失礼なおじさんには、もっと言ってやって良いと思います。
取調室で容疑者と会話をして心理学を基に事件を解決するという設定が他の刑事ドラマと一線を画していて面白いと思いました。
取り調べに関しても、従来の刑事ドラマの様に怒鳴りつけたり暴力を振るって自白をさせるのではなく、ちょっとした目の動きや顔の動きで真実を話しているか、隠していることがあると逃げ道を塞いでじわじわと追い込んで行く演出が分かりやすいと思いました。
また、取調担当者役の栗山千明のキャラがシリアスではなく明るいコメディタッチの役柄なので変に重い刑事ドラマになっていないのも良いと思いました。
ただ、取調室での自白証拠しかないので取り調べの可視化の演出があると良いのではと思いました。
前回と前々回を足したような演出で、絵麻が答えを出す前にそういうことだろうと予想が出来てしまったのでもうちょっと意外性がほしかったです。
若者に人気があって、SNSのフォロワーがたくさんいてその人たちを味方につけるのは一般人でも出来そうだしやる人もいそうだから許容範囲かなと思ったけど、"国会議員"だと深く突っ込めないという警察とフォロワーがいる俺は強いんだぞという藤川の態度は胸くそ悪い演出だなぁと感じました!藤川が犯人じゃなきゃ正当な抗議ともとれるけど、絵麻が疑った時点で絶対犯人なのでよくしらばっくれた発言ができるなぁと藤川が出てくる度にイラッっとしちゃいました。
それと絵麻の言動は誉められたものではないので、藤川のフォロワーたちに叩かれているのを見ても正直可哀想という感情が湧きませんでした。
それに謝罪と称して人を呼びつけるという演出は閻魔様っぽいけどちょっと意味がわからないです。藤川もよく来たなと思ったけど真相を突きつけられてぶちギレていたので、行動と態度がちぐはぐだなぁと思いました。
さわやかな議員さんが自分の保身のためにまさか二人も殺しているとは、後味悪い話でした。記者の人を殺したことについて、なだめ行動が出てない、という話でしたが、本人が間接的にでも死に至らしめているので、動揺して反応しそうではありますが果たしてそんなに都合よくなるものかなと思いました。しかも、記者の方はスキャンダルではなく、藤川議員に有益な情報を与えようとしていた、というところがなんともいえません。人は立場や名声を得ると人が変わってしまうんだなと感じるストーリーでした。
今回、Season2を初めて見ました(Season1よりも「マイクロジェスチャー」とかの説明がはしょられているんですね)。
SNSを駆使している藤川を見て、SNSをうまく使って選挙に勝った小池都知事や、最近の痛ましい事件を思い出してしまいました。
逆に絵麻の方は、相手の事を観察したり話を聞いたりと『アナログ』で勝負して見えましたね。
藤川が焦らずに話を聞いていれば、茜とリカは本当は殺されなくって済んだのに・・って結末がちょっと切なかったです。
新聞記者のしっかりした女性が、知り合ったばかりのガラの悪い男とプライベートで部屋にあがってお酒なんて飲むかな?と思いました。取材で相手の懐に入って情報収集するためなら分かるけれど。
そもそも、薬物の前科がある宇和島を議員選挙のサポーターに使うのも不自然に感じました。リスクヘッジとして雇う前に前科の有無くらい調べると思います。若者世代の支持を得て議員となった藤川の小賢しい言動がイライラしました。取り調べをした楯岡たちへネットのフォロワーを使って報復するという発想や、ネットの拡散力を自分の力と勘違いしているのが卑怯だし浅ましいと思いました。文明や技術が発達すると、必ず悪用する人が出てくるのが世の常。女子プロレスラーの女性がネットの誹謗中傷を苦に自殺してしまった事件を思い出してしまいました。
藤川が本当の意味で過去をちゃんと乗り越えていたら、茜に対して疑心暗鬼になることもなかったろうし、若い女性が2人もも殺されずに済んだのになとやるせない気持ちになりました。特にリカは本当にただ巻き込まれただけなのに、顔まで潰されて気の毒過ぎます。同じ内容の質問でもちょっとした言葉の違いでニュアンスが変わってしまい、それによってマイクロジェスチャーが変わってしまうことがよくありますが、行動を見極める目はもちろん、言葉の選び方や相手から真実を引き出すコミュニケーション能力も重要なスキルなんだなと痛感します。
体罰を指導だと主張し、部外者には口を出されたくないと平然と言ってのけた堀田にはドン引きどころではなくサイコパス的なと異常さを感じました。
大会などでいい成績を残した時にその結果を評価してくれるのは否定していた"部外者"であり、絵麻が誉めたときの喜びようからその"部外者"の評価を気にしていることは明白なのに、自分にとって都合の悪いところを排除して考える人間性にゾッとしました。
堀田と比べるほどではないにしても、萌や部員たちにも異常さがあった気がします。
カルト教団のカーストのように上下関係があっても神的な存在のコーチに溺愛されていた萌は自分を特別だと優越感を持っていたと思うので、他の部員からの圧力に対してまったく反発しなかった様子が解せませんでした。それに女子しかいない環境でコーチと萌が特別な関係だと部員の誰一人気づいていなかった、というのは無理がある設定のように感じました。
堀田は子供だけ始末できればと考えていて、キャプテンの谷本や他の部員は萌がいなくなれば自分が特別になれるかもという思いがあった、という流れであればより現実味が増したと思います。
男性顧問と女子学生の事件ということでまさかと思っていましたらやはり、でした。死亡解剖で妊娠はわからなかったってことでしょうか。だいたいそういうことが絡んできますね。若い女子学生が精神的にも肉体的にも苦しめられる内容はつらいです。セクハラすら指導の一環としてるところはかなりヤバイやつだと思います。お母さんも真実を知ったらやりきれないだろうなと思ってしまいます。姜暢雄さん久しぶりにみましたが渋くなりましたね。
堀田監督が自分の体罰に対して、あくまでも生徒の能力を伸ばすためだったと自己弁護するのが聞いていて不愉快でした。
素行の悪い生徒を叩いたり、教師が生徒を殴ったら体罰として問題になると分かっていてケンカを吹っ掛けるのと、自分の体罰は全くケースが違うのに話をすり替えていると思いました。
スポーツ強豪校の部員と指導者の関係性は、カルト教壇の信者と教祖のものと類似しているという研究結果があるというのが印象的でした。学校という閉鎖環境で、教師の言うことは絶対的に正しく、逆らってはいけない、という刷り込みが教師からも親からもされているから、本当の意味での「自分で考えて行動する」自主性がつくれないのかもしれないと思いました。真面目で駅伝4連覇という明確な目標がある部員たちが、知らぬうちに堀田の言動にコントロールされ萌をシゴクことになってしまったのは気の毒だと思います。
けれど、萌の母親は娘の死の真相を知るよりも、部員が駅伝大会に出場出来なくなることを心配して捜査の打ちきりを綿貫に訴えていたけれど、納得いきませんでした。自殺にしても監督や部員たちからのシゴキが原因かもしれないのに打ち切りなんて母親が願うでしょうか?
真実を知りたいと思うのでは?と思います。
めちゃくちゃ胸糞悪い事件だったなあ。度を超えたしごきが指導者としての愛情ではなく萌を流産させるためという自分勝手極まりないのも最低だし、当の堀田自身が異常な指導理念を正しいことだと信じ切っていて全く後悔も反省もしていないところが後味悪かったです。生前の萌がいつも眠そうだった、食欲がなかったという情報だけで妊娠していたと見抜く展開はちょっと強引だったかなと思います。
話すこともできず常に看ていなきゃいけない病気の娘を自首するまでの短時間で"安全な場所に置いてきた"という言葉にもう少し違和感をもってほしかったです!
東野は言うまでもないけど絵麻もマイクロジェスチャーには気づくのに普通に聞いていたらおかしいと感じることに気づくのが遅いので、たまには別パターンの展開も見たいなと思いました。
成田は"聖職者"とか""人格者とか言われて気持ちよくなりたくて自己犠牲を自らに科していたように見えたので、神からも報酬を貰えて当然だと自信満々にのたまっていた姿は憐れとしか言いようがなく、閻魔様と呼ばれるに相応しい絵麻の容赦ない突っ込みにスカッとできました。
でもむつみが死んでいたことがバレなかったのは近隣住民が自分達の都合でしか"聖職者"の成田を必要としてなかったからだと考えると、良いように見ようとする人の目の危うさにゾクッとしました。
神父さんの裏の顔が怖かったですね。私も虐待してるのかと思いましたがまさか死んでいたとは。さすがにミイラになった娘さんを連れて外にいたら誰かに見られてしまうのでは?と思いますが…。そしてよく腐敗を通り越してあそこまで放置できましたね。。特に教会という誰でも来そうなところであればすぐに気付かれそうな気がしますが。娘さんは障害があったということで、死んだことを申請せずに何かの手当てなどをもらい続けていたりということも実はあったのではないでしょうか。いい人だと思っていたのに、本当はとんでもない人格を持っていた、というのはありそうな話です。今回はマイクロジェスチャーが結構わかりやすい話でした。
東野が教会の神父の前で何を懺悔しようとしているのかと思ったら、楯岡のマカロン一箱を盗み食いしたことだったので、そんな罪の告白でも真面目に受け答えしている成田神父が少し変に感じました。生真面目に聖職者に徹しているだけなのか、こういう懺悔になれているからなのか、そしてなぜ懺悔室を使わないのか。早朝で誰にも聞かれる心配がないと思ったからでしょうか。プライバシーの保護大事。
ゴミ屋敷で早朝の大音量でのラジオ体操、野良猫への餌付け、商店へのクレームといった問題行動が多かった被害者は、近所中の人々から迷惑がられ死んで良かったようなことを言われて可哀想でした。
反対に成田神父は重い障害のある養女をひとりで献身的に面倒を看ていて、近所の人たちに頼られる敬虔な人物と思われているけれど、出来すぎていて逆に怪しいと思いました。裏で酷いことしていそう。
楯岡と同じように、てっきり成田が娘を虐待していたのかなと思っていたのですがまさか亡くなっていたとは…。慈悲深い人格者という仮面を被っているだけだと思っていたので、娘への愛情の深さが本物だったことが意外でした。サンダルに成田の指紋がついていただけで殺意を立証出来るのかなという疑問はありますが、成田の裏の顔や稲村の殺害動機など予想外の展開が続いてハラハラドキドキしながら見入ってしまいました。成田役の横田さんの狂気的な演技も良かったです。
丹羽三善が読めなかったのは絵麻との出会いだと言っていたけど、それ以前に誘拐を頼んだ藤本明恵を野放しにしたことはミスではないのかと突っ込みたかったです。
15年前は1000手先を読めてなかったのかもしれないけれど、三冠をとって取材による露出が増えれば"どこかで目をつけられるかも"という予測をしていもおかしくないのに、明恵に呼び止められるまでそんなこと忘れていたかのような振るまいには違和感を覚えました。棋譜が残るから恥ずかしい手は打てないと言っていたのに、他人を動揺させて勝った恥ずかしい過去を誰かが知っている状態でそのままにしておけたのは丹羽のキャラとして不自然すぎます。棋士と絵麻との戦いはもっと見応えがあるものかなと思っていたので少し物足りなさを感じました。
まず戦後、 GHQが将棋を廃止しようとしたことが「なんで?」という感じでした。ただのボードゲームのようなモノなのに、野蛮なゲームだなんて難癖付けているようにしか思えません。大きな権力を持った人間は、時たまおかしなことに拘るので面倒くさいですね。それに対し棋士の升田幸三が、「チェスは相手を殺すゲーム、将棋の方が紳士のゲーム」として将棋を守り通したのが格好いいです。
棋士の丹羽三善は、通常棋士は300手先を読むけれど、自分は1000手先を読む、と言っていました。けれどそれならライバルの家に勤める家政婦を買収して悪事に加担させないのでは?と思いました。本当にそんな頭があるなら後々家政婦にそれをネタに脅されるかもしれないとか、誰かに口を滑らすかもしれないとか考えそうなものだし、そもそも将棋に勝つ為に誘拐をしかける発想が頭悪いと思います。そんな丹羽にタイトル戦で負けて後に棋士生命を絶たれた神崎8段が気の毒ですが、娘さんが将棋をやっているのが救いに感じました。
今回は相手が棋士ということで互いに相手の考えや行動を先へ先へと読む頭脳戦が面白かったです。ただ、丹羽の犯行やアリバイ作りを証明するものが帯の結び方のみというのは弱い気がしました。バイクで犯行現場まで行った話も殺害も丹羽が自供したから良いものの、楯岡の想像でしかなく、丹羽がしらばっくれたら犯行は立証出来なかった気がします。このドラマに出てくる犯人って皆素直に自供してくれるから事件が解決してるけど、マイクロジェスチャーも「供述が嘘だ」と確信しているのは楯岡だけで、犯人に「単なる癖だ」「たまたま動いただけ」と言われたら終わりだし、どこまで証拠能力があるのかなと毎回気になります。
マイクロジェスチャーが出ない理由はやはり二重人格でしたか。それしかないと思いながらみてました。でもさすがにイラっとしたかりと言って同じグループの仲間を殺してしまうとは…。しかも17歳だし…。若者が安易に殺人を犯すのは嫌ですね。まいまい役の子の目の演技が素晴らしくぞっとしました。うまいですね。くーにゃんがおっさんみたいなおっかけと付き合ってるのがびっくりしました。何がよかったの?そしてラストのえまえまがかわいすぎです。萌えました!
地下アイドルさくらんぼアーミーの衣装が、思いっきり某アイドルグループの真似でモデルガンを持たせているのが微妙でした。意外だったのは被害者の久美子のストーカーと思われていた芳村容疑者が、アイドルとファンの垣根を越えて久美子と本当に付き合っていたことですね。グループの他のメンバーは久美子がおじさんと付き合うわけないって吐き捨てていたし、確かに誰もがストーカーの思い込みと考えそうです。そして舞が多重人格になった経緯や殺人動機が納得出来ませんでした。
芸能界だけが世界の全てではないのに、もっとひとつの世界に固執し過ぎることがなければ舞が多重人格になることも殺人を犯すこともなかったように感じました。
冒頭の美鈴を特集した番組で車椅子の青年が出てきたり美鈴が常にハイテンションだったりと演出が凄かったので、こういった番組を見て素直に信じた東野がCDを買っていたのかと思うと少し笑えました!
取調室で美鈴は異常なほど自信満々だったので、絵麻が取り調べでその自信をどう叩き潰すのかとわくわくしていました。でも落とせると思った容姿と聴覚障害の嘘では落とせず、再度美鈴に自信を持たせてしまった流れはいつもと同じ展開ながら少しイラっとしました。
嘘の障害をでっち上げて作曲も人任せにしてた人が殺人を犯すなら何らかの保険をかけていないわけがないし、殺人の決定的な証拠も見せられてない状況で罪を認めるわけがない…絵麻が閻魔様どころかダメ子にしか見えない演出は残念です。
ですが美鈴だけではなく、騙されていたと思っていた佐久間も騙す側だったという展開は読めていなかったので急展開にドキドキしました!
別の意味で完膚なきまでに叩き潰された美鈴が少し可哀想に思えたのが不思議だったし、純粋な青年がふてぶてしくなった姿はパンチがあって、見たいものしか見てないことをより実感させられました。
ミステリーものや刑事もので犯人が二重人格とか双子設定というのが安直な感じがして嫌いなので、舞のマイクロジェスチャーの不安定さの原因がスイッチングだという展開にはちょっとがっかり。どうして会うたびに反応が変わるんだろうと興味津々で観ていたので、ありきたりな展開に拍子抜けしちゃいました。別人格とはいえ、理想のアイドルになろうとプライベート無しでひたすら頑張ってきた努力を、自分自身で台無しにしてしまった舞の姿が切なかったです。
天才音楽家の詐病疑惑にゴーストライターって、どこかで聞いたことある設定でしたね。最初からゴーストライターの存在をあっさり認め、マイクロジェスチャーもわりと分かりやすく素直に示す小比類巻相手に楯岡が意外と苦戦している展開が面白かったです。ただマイクロジェスチャーや会話の反応から小比類巻の詐病を見抜くのは楯岡らしくて良かったけど、そこから殺害現場で鈴の音を聞いたはずという発想に飛ぶ展開はちょっと強引で雑な気がしました。杉田さんの胡散臭さ満載の見た目と演技は良かったです。
楯岡さんが案外困っている展開になり、少しドキドキしました。境界性パーソナリティーという障害がどういうものなのか初めて知りました。あれだけの情報でよく見破ったなと思いました。でもこういう人は結構身近にいるんじゃないかなとも感じました。障害とは思わないですよね。それで人を殺してしまうのは異常ですが。残された奥さんとお子さんがかわいそうですね。いつも子ども番組でいい人の川平慈英さんを見ていたのであくどい感じの慈英さんは新鮮でした。
岡村の話し方や仕草、態度などから彼がボーダーだと見抜いて、そこから事件を解決していく展開は、現実世界ではちょっとやり方が乱暴過ぎて通用しなそうだけどドラマとしては面白かったです。精神障害が絡むことで動機が単なる怨恨ではなくなり、殺害現場やアリバイの謎がより複雑になっていくところが興味深かったです。岡村が恭司のオリジナルソングをちゃんと聴いて彼の思いを受け取っていれば、こんな事件は起こらなかったろうなと思うとちょっと切なくなりました。
取調室での緊張感あふれるやりとりは面白かったです。嘘をつくと何かしらの行動が現れるというのは確かにそうだろうなと思います。2回目の取り調べは嘘はついていないけれど、決定的なことを隠しているわけなので、何かしらの反応がでそうな気もしますが…。行動心理学だけを信用するのもちょっとどうかなと思ってしまいますね。事件の真相はきっと奥さんが殺したんだろうなと薄々気づくような展開でした。独身の仕事一筋の刑事さんの悲しい事件でしたね。
嘘をつかない宮出から嘘を引き出して真実を暴く、しかも楯岡自身も嘘はつかずに相手に「物証」だと思い込ませる手腕がお見事でした。真実をつきつけて自白させる普通の刑事ドラマとは違うところが面白いですし、どんなふうに犯行を実証するのか予測がつかないのでドキドキしながら観ています。なだめ行動や安堵、緊張などドラマだから分かりやすく演出されているけど、実際は単なるクセなのか心理学的なサインなのか見極めるのは至難の業だろうなと思います。