すべての恋が終わるとしても

がんって言ったって人それぞれ症状は違うし治療方針だって違うからずっと病室ってわけでもないんだろうけど、急にあっけなく死んでしまって驚いた。ただ真央としては最期まで日常が送れていたのだから良かったのかもしれない。由宇は最期の瞬間寝ていたことを後悔したかな？悲しいけれどここで終わらないのがこのドラマの面白いところなのかなと思っている。真央を亡くした後の由宇がどんなふうに生きていくのか、正解がない分どう乗り越えていくのか興味がある。

真央の作品が完成してよかった、でもそれが展示される頃真央はこの世にいないかもしれない。そう思うと切ないね。3ヶ月なんてあっという間に過ぎてしまう。たくさんやりたいこともあるだろう。若い真央には酷だよね。そして由宇にも試練の時。由宇のお父さんがお母さんが死ぬってわかった時、自分の人生も終わったと思ったって言葉が重い。それでも人生は続いていく。こんなに好きなのに2度目の別れがくるかと思うとしんどいね。

真央が余命3ヶ月って‥。野北さんと由宇の恋は始まらなかったし、というかこのままいけば好きになるかもしれないというお試しの恋を始めたら余計に元の相手が恋しくなる展開でしたね。そこに余命宣告。真央は5年経って元気って言えるようになったら由宇にもう一度好きって言いたかったのかなと思うと切ない。初めから離れなかったらもっと一緒にいられたのにとも思うけど、由宇の将来を奪ったらいけないと身を引いた真央の気持ちもわかる。ここから奇跡が起きて治るなんて未来はないのかな。

昔の恋は昔のもので復活は考えられないって人と元サヤオッケーって人がいるから考えは割れると思うけど、真央の事情は分かったし由宇との別れも真央なりの優しさだってことも分かってはいるけど今じゃないんだよなーって思ってしまう。由宇も野北さんと歩き出そうとしている今、真央の過去を知るのは残酷すぎない？由宇が揺れるのはもちろん、野北さんの気持ちを考えると居た堪れない。野北さんと由宇のことを知って病院に運ばれるっていうのもちょっと嫌だった。

野北さんの恋もまた辛いね。猫みたいに自分が甘えたい時だけ来る彼女って疲れるよね。好きだからこそ来なくなった時辛いし、その辛さに慣れた頃やって来て心をかき乱していく。腐れ縁だと分かっていても簡単にきれない自分も嫌になる。でも由宇に出会って刺激的じゃないけど居心地のいい人と恋したいって思ったのは良かったんじゃない？あんなの遊ばれてるも同然だし、郁子に止める権利はない。自分に正直に生きるって他人を犠牲にしてもいいってことじゃないからね。今更執着しないでほしい。

昔の恋人と再会して振った方が未練出してくるってなんかムカつく。昔好きだったお前はいつまでも俺のこと好きだろう？みたいなやつがムカつく。6年も経ってて2人とも恋人いないとかあるのかね？それこそ人生無駄にしてるでしょ。運命だと思っていた恋が違っていたなんてザラにある話で、恋は組み合わせ次第で全く別の景色が見えるからやめられないものでしょ？元サヤなんてなんでまた同じゲームを始めなきゃいけないのか意味不明。違う恋人見つけたらいいのに。

キャストが豪華なのに、単調なストーリーで2話目で脱落しそう…

真央と由宇の恋って真央が頭がいいしイケメンだし由宇も頑張り屋さんだしすごくいい恋愛しているように見せてるけど、ちょっと見方を変えると主導権はいつも真央にあって平等とは言い難くこのまま結婚とかするとモラハラするんじゃないかと思ったりもした。恋することによって憧れていた人に近づきたい自分もそうなりたいと引き上げてもらえることもあるから悪くはないけど、これで君のために別れたんだよなんて言われたらモヤモヤするな。