探偵が早すぎる 春のトリック返し祭り

空気なんか読めないっていうか空気を読むってなに？と思ってそうな宗介が好きです。いつもポーカーフェイスの宗介もいつ何時狙われるかもと思ってキョロキョロしちゃっているのがかわいかった。一華ちゃんに抱きつこうとしている仕草はまるで獲物を狩るようでちょっと怖くて面白かった。

一見何を考えてるのかわからないようで、一華に対する好意は誰が見てもバレバレで、こんな不思議系のツンデレ見たことない！と思えるくらい、地味なのに存在感があります。圧倒的なヒール感から、一気にヒーロー化していく過程もとても興味深いです。

大谷さんが太陽でいつも明るく誰からも好かれるヒーローなら、宗介は自分だけにこっそり優しくしてくれるよう存在かな。最初は大谷さんに惹かれていたけど宗介の影のある男に惹かれました。一華だけ特別な視線を送るのがたまらなかったなー。

宗介というよくわからないミステリアスなキャラをうまく演じています。最初は敵か味方かわからない違和感があり、次第に独特の嗅覚で一華を助けてみたり、妹の言葉などからそれが不器用な彼の恋心かもしれないと思わせてみたり、コメディとはいえベースはサスペンスであるこのドラマのキーパーソンのひとりとして、しっかり核となる部分を支えていると感じます。それは似たような立ち位置でありながら好対照な和馬と共に、このドタバタ相続劇のスパイスになっていると思います。

人懐っこい笑顔を封印して無表情で何を考えているか分からない役、似合うのかなと思ってましたが想像以上に似合ってました。筋肉質じゃない感じがより不気味でいいんですよね。他人に興味はなさそうなのに一華のピンチには駆けつける。惚れてしまいそうだ。