ザ・ロイヤルファミリー

椎名の息子に手を焼いていて食事会の時に何度か来須さんと目を合わせて苦笑いしているところがサラリーマンの悲哀があって良かったね。お支えして盛り立てていかなきゃいけない側近は大変だ。目立たないながらも椎名親子に対する忠誠心が見えて良かったです。

乾杯の後、栗須とアイコンタクトして小首を傾げ合う姿が、ライバルだけど互いにリスペクトがある同志なんだなあって伝わってくる親しみが滲み出ていて良かった。ビッグホープの勝利に動揺が隠せない展之に「次のプラン考えますよ」ってサクっと切り替えて背中を押す姿も、椎名とともに数々の勝負を経験してきたからこその頼もしさ、余裕を感じさせて格好良かったです。

椎名の煽りをサラリと躱した栗須を見つめる表情が良かったです。「言うようになったなあ」「やるなあ」みたいな感心するような、親しみの込められた笑みを浮かべていて、すれ違うシーンの何秒もないカットだったけど、栗須との付き合いの長さ、ライバルではあるけど互いに認め合う信頼関係、絆がしっかり伝わってきたのがさすがだと思いました。

展之に振り回されて世代間ギャップに辟易してる姿や心底疲弊してますって感じの表情が何だか気の毒で、栗須さん話聞いてあげて～って思ってしまいました。栗須に会ってすぐ世代差の話をしたり悩み相談みたいな空気になったり、同じ立場として気持ちを共有したいっていう縋るような思いが伝わってきたのも、日頃の苦労、展之のやんちゃぶりが窺い知れて良かったです。

山王と椎名のやりとりにハラハラして食事どころではない姿が、気の毒なんだけどいつもの余裕のある表情とのギャップが新鮮で親近感が沸きました。栗須と二人、気が気じゃないって顔して胃が痛そうで、後で二人で慰労会でもしてほしいなあって思っちゃいました。