TOKYO MER～走る緊急救命室～

最終回、無事に千住さんが復帰出来てホッとしました。怪我人が続出して人員が足りず、パニック状態の現場に颯爽と登場するシーンも頼もしくて、安心感が凄かったです。喜多見とアイコンタクトをして頷き合う姿も2人がこれまで多くの現場を共にして築いてきた絆や信頼関係が感じられてグッときました。

喜多見と出逢って、本当ならしたいことができるようになってどんどん熱くなってるように感じます。9話の千住の行動は喜多見並みに暴走してたけど、冷静な目をされていて人を助けるってこういった覚悟がいることなんだと、強く伝わってきました。

9話の千住さん、めちゃくちゃ格好良かったです。患者を助けるために喜多見チーフをサポートしたり、自ら危険を冒してシャッターを開けに行ったり、命がけで患者を助けようとする必死な姿に胸を打たれました。車を出る前の喜多見チーフとのグータッチもこれまで二人が築いてきた信頼関係が感じられてグッときたなあ。息を吹き返して開口一番、患者の無事を確認するところもレスキュー隊の鑑というか、千住さんの信念が感じられて、部下たちから慕われ尊敬される説得力がありました。

MERと公安・警察との対立構図がはっきり描かれていたので、現場に到着した時の頼もしさと安心感がいつも以上に強く感じられました。爆発予告ギリギリの時間でも最後の患者を助ける喜多見チーフたちを命がけで必死でサポートする姿も、目の前に怪我人がいて必死というのはあると思うけど、MERなら必ず助けられるだろうという信頼と確信が感じられてグッときました。

「あとは任せたぞ！」と患者を迷いなくMERに託す姿が、喜多見たちなら絶対に命を救ってくれるという信頼を感じさせてちょっと感動しちゃいました。最初はMERに対して否定的だったけど、何度も共に命をかけて人々を救ってきた経験が確実に絆を生んでいて、それが現場で見せる喜多見たちとの見事な連携プレーにつながっているんだなと実感しました。あと毎回思うけど、消防や救助服がホント似合う。体格にマッチしていて見た目に違和感がないところが良いと思います。

なんだろう、決して悪くはないのに要さんの姿を見るとどうしてもウルトラマンとか戦隊モノに見えてしまうから不思議。なんとなく臨場感を欠くんだよね。私だけかもしれないけどさ。ワーワー言ってるわりにあんまり体張ってないイメージだな。

千住さんがいれば絶対に何とかなるという安心感と安定感が凄いです。設計図を見ながら救助方法を模索するシーンも、経験の豊富さや機転の利く賢さが感じられて頼もしいし、「任せろ」や「分かった」などの台詞にものすごく説得力があるところも良いですね。大声で怪我人に声をかけたり、煙に顔をしかめたり、衝撃にビクっと反応したり、台本に台詞がないようなシーンでも細かな表情の変化や仕草で現場の過酷な状況が伝わってくる演技も良いと思います。

「今行かなかったら一生後悔する」と小山先生の救出に向かうシーンがめちゃくちゃ格好良かったです。目の前の人を助けたいという熱い思いは喜多見に通じるものがあって、反発しつつも互いに協力し合って命を救う展開に説得力があります。力尽きそうな小山先生に「あなたが生きなきゃ意味がない」と必死で声をかけて、文字通り体を張って落下した天井を支える姿も、絶対に助け出すという強い意志を感じて胸が熱くなりました。

救助服がよく似合っていて迷いのないテキパキした指示が千住の有能さと経験豊富さを感じさせます。治療中の患者さんに鉄骨が落ちそうになった時に、すぐに異変に気付いて咄嗟に駆け寄って助けるシーンも格好良かったです。現場に来た喜多見に「またあんたか」とうんざり気味に文句を言うところもMERとの相容れない関係を滲ませていて良かったと思います。

喜多見の無謀な行動に苛立ちつつも、彼の的確で素早い判断と医療技術に驚いている姿が印象的でした。危険だと抗議しつつも最終的に救助とオペの同時進行を受け入れるのも、患者の命を助けたいという思いだけでなく、喜多見なら出来るだろうという信頼のようなものが感じられました。激しく対立はするけれど、単に毛嫌いするのではなく喜多見の能力はちゃんと認めているところが格好良かったです。