妻、小学生になる。

最初は娘に当たる暴君で目の中で怒りの炎が燃えているような触れない止められない怖さがあったけど、そのせいでまりかちゃんがどこかに行ってしまった。何度か戻ったり行ったりで混乱し泣き叫びながらママを求めるまりかちゃんを強く抱きしめる姿が必死でよかった。同じ親としてとても共感できました。

貴恵さんとの出会いを通して憑き物が落ちたように落ち着いたちかさんは穏やかで慈愛のある声色をしていますね。元々のまりかちゃんとの荒れた親子関係と、娘だけど娘じゃない人との同居生活と、今自分の元へ戻ってきてくれた娘との生活。顔つきも言葉使いもトーンも全部変えている。見事だなーと思う。

毎回見てるわけでないのですが、9話冒頭のシーンでは娘に謝る姿の迫真さにぐすっときました。

昨日まで娘だと思っていたのに中身が自分と変わらない年頃の女性だったってすごいよね。それが分かってからのちかさんが取る貴恵さんとの距離感がなんともぎこちなくていい。気持ち悪い！と拒絶したい気持ちもあるけど中身が他人で子供じゃないから扱いにくい。そんな戸惑いが顔に出ている。

今回は振り切って悪い母を演じていますね。誰も好きでなったわけじゃないやさぐれ感がすごく出ています。もともと細身なのとキツい顔立ちなのであんなに力強く怒鳴られたら子供なら大泣きですよね。自分勝手に怒鳴るのに子供がいないと探しにいく‥なんかしんどいだろうな。