つづ井さん

素晴らしい！演技力とか表現力があるからこそ、コメディは面白くなるというお手本のようです。

コミカルな踊りや動きも、日本舞踊の三代目藤間紫という名跡に対して衒いのない潔さ。でも決して下品にならないどころか、どこか品があるのはさすが家元です。

そして阿佐ヶ谷スパイダースで鍛えられた、指先からつま先まで肉体言語化された表現力。見ている人にどう映るかをちゃんと計算した芝居です。

どこをとっても一級品。

ドラマなどでは脇役が多いけど、こういう実力者が芸能を支えているんだなとつくづく思います。

なぜか出てくる相撲シーンが大好き。泥臭さは一切なく魔術的で華麗な取り組みがめっちゃ好き。やっぱり形が綺麗なのよねー。それがここにも活かされるなんて面白い。頼まれれば喜んで鼻にイヤホンを突っ込んじゃうところも大好きです。

とにかく肌が綺麗で見惚れてしまう。そしてどんな動きも変顔っぽい顔もなんでも受け入れて素直にやってみるところがいい。脱力系が最大の魅力。ゆるゆるーな感じなのに推し活に関して燃えたぎる情熱を持っているのが面白い。

冒頭の延々と尻を揉む絵に驚いたけど、推しの身長を壁に張り出したり時間も忘れ没頭している姿がオタクっぽくて良かったです。その時間が楽しくて楽しくてしかたないってところがいいですよね。〇〇やん？って言葉遣いもクセになる心地よさでした。