いつまでも白い羽根

全話みたけれど、なんだか全体的にくさい感じ。キャスティングが微妙。数名は豪華キャストをバッティングすべき！演技が下手なのか？あえてそうしてるのか？わからないが、演劇みたいなドラマ。ストーリーも結局何を伝えたかったのか？無理やり8話で収めた感があった。
看護師ってきっともっと大変な職場だと思うから感動させる演出か笑いを入れるか、どちらかがあってよかったと思う。ただ、全部見れたということはそれなりに楽しめたってことかもしれない。

初回は看護学生の青春ストーリーかと思っていましたが、それだけではなく主人公「るみ」の家族の温かさや、親友「ちなつ」の初恋、クラスメイトの「遠野」の妹を殺した医師探し、主婦で看護学生の「佐伯」の離婚や再出発など、いろいろな人生が織り交ぜられており、それぞれの人間ドラマの着地点・結末が描かれていました。最終回に向けてストーリーはどんどん面白くなっていきましたが、ドラマのテンポがあまり良くなかった所がちょっと残念かなぁという印象です。看護学生の実習の場面はまぁまぁ忠実に描かれていましたが、千夏が退学するとか、遠野が事故死する点は現実的ではないので、完全に感情移入することはできませんでした。全体的にはまぁまぁ面白かったかな。

このような終わり方ってあるの？という疑問だらけの終わり方でした。
結局、主要人物のなかで看護師になったのは、瑠美だけ、というのはどうなんだか、と思いました。もっとも看護師になりたいと思っていた千夏が、不本意な形で退学するなんて、と思います。また、臨床の看護師さんで実習指導を担当する方が、理不尽な要求をして、それを拒否したことによって実習単位を認定しないなど、今時ありませんし、記録の改ざんを求めるということもありえません。最初は少し期待してみていただけにとても残念な終わり方でした。

あまりにも身近に復讐をする相手がいるのはおかしい、という思いです。世の中、とても多くの医師がいるなかで、そんなに簡単に復讐相手が見つかるわけがないので、不自然です。そして、その相手と関係を持つというのも理解に苦しみます。もっと純粋なストーリー展開を求めます。

今回は感動話でしたね。患者さんとの和解が出来、やっと看護師としての仕事を前向きにとらえられたという時に担当患者がなくなってしまうなんて。先生の「病院での人の死は珍しくない！」という一言は残酷なようで、でも現実である看護師の辛い部分が出た言葉だと思いました。「看護師」の現実を見せてくれるドラマですね。

瑠美と千夏の真逆のタイプが好きです。頭が良くて成績上位の瑠美。それに対して勉強しても本番に弱い千夏。不器用な千夏が努力して泥臭くがんばっている姿がとても好きです。仮面浪人をしている瑠美は、看護学生を続けるか悩んでいます。進路に悩みを抱えているところに親友になった千夏や研修医などに支えられていく様子を見ているととても暖かいと感じます。

看護学校に着目した点はいいとは思いますが、どこかで観た事あるような展開な感じがします。子どもがいたりして出席日数が足りない生徒や、妹の復讐の為に医療ミスを犯した医者を見つけ出そうとしている生徒など、やはりどこかで観たような感じが...

新川優愛さんの初主演ドラマということで、主演は少し早いのではないかと思っていましたが、想像以上に複雑な心理状況などもうまく演じていて、とても面白かったです。看護学生の制服姿もかわいくて、クールだけど内面にはアツイ気持ちがあるというのも良かったと思います。

看護の実習や手術の見学のシーンはさすがにきつかったです。普通の大学生が合コンを楽しんでいたりするのを見たらなんだかやるせなくなってしまいました。嫌味や嫉妬やいろんな感情がとても研ぎ澄まされて伝えられていると感じて滅入ってしまうところも多かったですが不器用な一生懸命さは応援したくなりました。