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脚本・ストーリー 4.1 /5.0(82.8%) | 217位 /1088件中 |
キャスト 3.7 /5.0(74.2%) | 689位 /1088件中 |
演出 3.7 /5.0(74.2%) | 491位 /1087件中 |
音楽 3.7 /5.0(74.2%) | 372位 /1088件中 |
感動 2.6 /5.0(51.4%) | 810位 /1083件中 |
笑い 2.9 /5.0(57.2%) | 530位 /1083件中 |
スリル・興奮 3.7 /5.0(74.2%) | 259位 /1080件中 |
ジョアンがいなくなってからどんどん精神的に弱っていくウィンを観ているのが辛かったです。いつも穏やかで優しい人だったのに、モースが自宅に来ていることを知っていて挨拶にも出てこなかったことを夫のサーズデイに咎められて、「あなたもモースも殺しの捜査はするのにジョアンは探さない」と言ったのにはイラッとしてしまいました。自分こそ、そんなに心配なら探しに行ったらいいのに。ジョアンも相手が妻帯者と知っていて付き合っていたことは残念でした。もっと聡い人だと思っていたから尚更残念。それにジョアンは誰と付き合っていてもあまり本気っぽくないですね。そこはモースと似ている感じです。サーズデイがジョアンの寝室にあったタバコケースを見ただけで娘が不倫していることを言い当てたのは、流石!と感心しました。鉢合わせたレイの落ち着きぶりがムカついたけれど、てっきり殴りかかると思ったサーズデイがそのまま出ていったのが意外でした。が、駐車場で待ち伏せてしっかり脅して殴り飛ばしたのでスッキリ!それでこそサーズデイ。娘の前では暴力振るいたくなかったのですね。
自分の従姉妹を死なせたナースと医者を陥れるために、関係のない人を次々と殺害した犯人が、自分のしたことを正当化しようとしたのが許せないです。元々は自分に医療の知識があれば従姉妹を救えたかもしれない、という気持ちがあったからナースを目指した筈なのに、再び二人に出会ってしまったことでネジくれてしまったのかな、と思いました。それでも他にやりようがあったと思うし、全然同情出来ませんけど。あやうく警視正死ぬところだったし。というか、警視正はご家族いないのでしょうか?それらしい人が一人も病院に来なかったですね。その分、サーズデイが見舞ってくれたしトルーラブも勤務時間外に来てくれていたので人徳ですね。無事で良かったです。ただ、サーズデイの娘、ジョアンが実家に帰る気がないことが分かってショック。しかも付き合っている相手は妻帯者みたいで、ジョアンは気付いているのか・・・?自分のせいで友人が死んでしまったと思っていて辛いだろうけれど、自暴自棄にならないでほしい。
モースは賢いのに、女性が絡むと判断力が鈍りがちだと思いました。前回女性記者に事件のことが書いてある手帳を盗まれたばかりなのに、護衛対象の娘の部屋で飲酒するのは浅はかです。窓だけ閉めてあげて、すぐに退出するべきだったのに、いくら向こうからの頼みでも勤務中の夜に女性の部屋に居座ってお酒を飲むのは、女性に優しいというよりもだらしないように感じます。母親からの抗議でそれを知ったサーズデイもかなりご立腹だったので、気を付けてほしいですね。サーズデイも娘から音沙汰がなくて余計怒りっぽくなっているみたいで夫婦仲に亀裂が生じないか心配。可哀想だからそろそろ連絡してあげて!
結局早期引退を断固拒否したモースが、病を抱えながらも定年まであと2ヶ月となり、定年後の趣味を見つけようとバードウォッチングを自宅の庭に巣箱を造り試すも、鳥の名前をことごとく外してルイスにツッこまれてているのが可笑しかったです。記憶力は良いはずなのに関心のないものはダメなのでしょうね。無理に新しい趣味をつくろうとするのが切ないです。独身ではあるものの元々女性好きなモースが身持ちの悪い女性にうっかりラブレターを出してしまったのも、病や引退後の生活に不安や孤独を感じていたからでは、と思います。モースが遺言状作成の段階で、部下のルイスにも遺産を遺す手続きをするシーンで彼らの信頼や絆の強さを感じました。
140年前の事件の真相を残っている資料と現代の科学捜査で解明していく展開が新鮮で面白かったです。黒だと決めつけて進んでいく雑な裁判も怖いけど、保険金詐欺のために無関係の女性を身代りに殺害して無実の水夫2人を公開処刑送りにし、結果的に3人の命を奪っているジョアナ夫婦が一番醜くて恐ろしかったです。病気になって「もうダメだ…」と落ち込んでいたモースが事件に出会った途端に生き生きとしだしていつも通りの人使いの荒さを発揮し出したのも彼らしくてホッとしました。新しい部下もなかなか優秀だけど、やっぱりモースの隣にはルイスがいて欲しいです。
名物刑事のモースの原点を味わえた。特に頭が良すぎて事件を複雑解釈するモースが面白いし、部下のルイスがそれに振り回される下りは長年愛されるだけあると思った。また女に弱すぎていろいろ不憫な目に合うのもかわいそうだがその分応援したくなる。今回はシャーロックホームズネタなども盛り込まれており、ミステリーファンへの心配りも完璧である。おなじみのクロスワードのくだりはちょっと控えめだったのも面白い。そのほか、人間のエゴ的なものも深く描かれており運命のめぐりあわせゆえなのか神の裁きが下ったのがいろいろと考えさせられるエピソードだった。ちょっと教会をディスっているのもイギリスらしいと思う。とにかく最初から最後までモースがかわいそうだが彼のやさしさがとくに光っていたという印象を受けた。
もともと、スピンオフから観始めたので、本家を見るのはむしろこれが初めてでした。使われてる音楽がまったく同じなので思わずニヤリとしたり、主人公の癖みたいなものもみて(好みの女性への口説きかたとか)、あー年取るとこんな感じになるのねと初めて観るのにどこか懐かしさを覚えてしまいました。若いころはいいけど、いい年取ったおじさんだとまったく印象変わってしまったり。わりに、仕事出来ない人には厳しいとこあるひとなので、見比べてみるという今までとはちょっと違ったドラマの見方が出来るのが楽しいですし、脚本のちょっとしたトリックが上手だなーと思います。