明日の君がもっと好き

恋愛や性に対する歪みや、率直になれない自分の心と葛藤が表現されたドラマでした。ドラマ中盤から出演者の内面をさらけ出す内容になり、終盤ではこの先どんな結末になるのか、全く想像がつかないストーリーにのめりこんだ感じでした。登場する人物がはっきり自分のことを言わなすぎるジレンマも感じた内容で、見た後は少しイライラすることもあるとっかかりにくいドラマだったと思います。

最終回でもつれにもつれた関係が落ち着いたことはいいと思った。かおるとはるひは悩んでいる内容は違うけど、寂しさや孤独を補える関係になれるし、ここがいい関係になるとは予想出来なかった。りょうがエレベーター階ごとにスケッチブックで気持ちを伝えているところはありえんだろうと笑ってしまった。感動するところだったのだろうか。

人としておかしい行動がありながら、それを受け入れている人たちがいる点が理解できなかったです。
自分勝手な理由で相手を傷つけている様子にも腹が立ちました。
出演者内での恋愛模様のごちゃごちゃ加減は、若い世代がやるならともかく設定年齢的にどうなのかと思いました。

それぞれの人物がそれぞれの生きる道を選択し、物語が動き出した気がしたのが今回の話でした。毎回クサいセリフや大きな月など突っ込みどころが満載なのに、何故か引き込まれてみてしまいます。それにしても志田未来演じる梓、嫌いだー。周りの気持ちを良いように利用してるくせに、言いたい放題。今回も引っ掻きまわして楽しんでる。嫌いだわ。

ちょっと男まさりなだけの娘だと思っていたのに、男っ気がないどころか女の子が好きだと言う、しかもガールズバーで働いてて将来は店を持ちたいほど本気でその仕事にのめり込んでる。
父親の混乱は当たり前でしょうね。男親しかいなかったからこうなっちゃったのか…と思うのも無理ありません。
女の子が好きな自分に戸惑うカオルの気持ちも、そんな娘をありのまま受け入れられない父親の気持ちも、どっちも痛いほど伝わってきた。あのシーンは2人の全力の演技が良かった！胸に刺さりました。
3話、4話と詩的なセリフやモノローグが多かったりして、ちょっと現実離れ感が増したけど…まぁこういう世界観もアリかな、という感じで生ぬるく見てます。
シリアス多めになってきたので、ちょっと苦しい…梓の旦那が変に目覚めて気持ち悪いし。
#嫉妬。ちょっと面白かった。

香が、自分の事を「ぼく」と言うのが、気持ち悪い。女の子が好きと言いつつ、亮を誰かに取られるのが嫌と言ってて、一貫性がない。タクシー運転手もいきなり家にきて、告白とか気持ち悪すぎる。さらに、タイでムエタイならったんだよね、とか無理があって、笑いそうになった。

第3話を偶然見たのですが、ある意味ベタベタな恋愛ドラマな部分もあり、ちょっとセリフか臭いなと感じたり、演出も夜道で2人か手を合わせたりとか、ありえない！とツッコミどころ満載だけど、深夜枠のドラマならありな感じかなと思いました。
今の時代背景をうつしとったような、ジェンダー的な部分や、不倫、介護と女性の悩みなども取り込まれていたので、多分また来週も見てしまいそうです。

母親からの虐待が原因で子供がいるのに女であることを許せず暴力を振るったりタクシー運転手がストーカーになったり恐怖です。お姉ちゃんのものがなんでも欲しくなって奪ってしまう妹も寝たきりになったおじいちゃまに虐待するおばあちゃまも怖いですが人間の弱さや愛情を考えさせられる感じがしています。

シリアスなシーンとコミカルなシーンのバランスがちょうどよく、引き込まれました。最初は全然関係ないように見える男女の関係がだんだん分かってきて、つながっていくのが面白いです。
幼児虐待と老人虐待のシーンは、見ていて辛かった。あの若い男の子とおばあちゃん、どちらにも、愛されたかった、もっと大事にしてほしかったという痛いほどの願望が歪んだ形で現れてしまっていて、どちらも救われてほしいと思ってしまった。

茜の、妻と子どもがいながらヌケヌケと不倫してたゲス野郎のことを「この生き物が払います」「今度は人間と来ます」と表現してたセリフに吹き出しました。