高嶺と花

原作に忠実に、もっとコメディ色を強く出して欲しかったなぁという印象。出演者も全体的にメインで活躍できるような人たちではなかったし、少し見てて間延びしちゃった感じ。それでも高杉真宙はさすがというか、このドラマのコメディ&ラブの安っぽさを見事に演じることができていたように思えました。相手役のヒロインになぜ竹内愛紗が、と不思議でした、せめて森川葵くらいのレベルの人だともっと良かったんじゃ無いかなーと思いました。

正直原作が好きで見ていたのでここまでドラマになって違う作品になってしまうかと残念で仕方ないです。
まずキャストの段階でこの人たちは合わない気がすると思っていたけどまさにそのとおり。高嶺はもっと高慢ちきであってほしいのにドラマはただの顔がきれいな男の人だし花ちゃんも花ちゃんで元々あまり美人ではないキャラクターではあるものの地味で花がなかったのが残念。
原作自体もまだ完結してないからあそこで終わるのはわかるけどだとしても物足りなさがあった。

高嶺さんの方が花ちゃんへの気持ちがどんどん大きくなってきて色々展開していってましたが、花ちゃんが自分の気持ちに気付き向きあってからの行動が大胆で面白くなっています。今までの地位やお金を全て失って自信がなくなりプライドを傷付けられた高嶺さんが可哀想だけど可愛く見える部分があり、そんな高嶺さんを精一杯支えようとする花ちゃんの行動にキュンとしちゃいました。家の前で長い間待つなんて私にはできません。そして毎回、周りの友人達は暖かく見守ったりアドバイスをしたり2人を応援してくれる存在でしたが、ついに幼馴染の颯馬くんが思いを伝えて私はやっと言ってくれたと思いました。高嶺さんと花ちゃんがくっついてくれたら嬉しいですけど、颯馬くんの気持ちもちゃんと花ちゃんに届いたらいいなと思っていたので良かったです。まだ高嶺さんがなぜボロアパートに引っ越して仕事も変わってしまったか本当の理由が分からないのでそこも気になりますし、ちゃんと2人が幸せになるハッピーエンドになってほしいです。実際にありそうなシチュエーションで展開してくれていてたまにコミカルなシーンもあり自分と置き換えて見たりしちゃってます。

オカモンがついに動いたことが一番の胸キュンポイントでした！花と高嶺のかけあいも見ていて楽しいけど、一番面白かったのは花の家族が父に対して容赦ない言葉を浴びせるシーン。西堀さん演じる父親のリアクションが見事でついつい笑ってしまった。高嶺とのシーンで花のセリフが漫画とそのままなことは多いけど、どうしても口に出すとぎこちない感じがするのは残念。ルチアーノは存在自体が胡散臭いキャラクターだから、逆に不自然でもあまり違和感感じないけど。