べっぴんさん

明るくて、芯が強いはなさんをとても魅力的に演じていたと思います。ポカポカと温かいやさしい日差しのような笑顔が印象的で、強さの裏にフッと散ってしまいそうな儚さも見え、菅野さんの表現力の豊かさを再認識しました。外見がお若くみえるので、最初は「お母さん役はどうかなあ」と思っていましたが、やさしい眼差しや声のトーンからしっかり母性を感じることが出来ました。

関西弁のナレーションも見事でしたし、温かみのある優しい演技が素敵でした。序盤で余命いくばくもない頃、娘達を想い泣いてしまうシーンでは、こちらまで涙が止まりませんでした。菅野さんは母親になられて、演技の幅が広がっていますよね。

菅野美穂さんは、すみれのお母さん役がぴったりだったと思います。透明感があって、とても優しくて芯の強いお母さんでした。ナレーションもとても良かったです。声がとても良いと思います。あまり出演回数はなかったですがとても印象が残りました。

元々同じ県民、同じ年代というのもあって割りとひいき目に見てしまいますが、一生懸命さが伝わってきてとても好感がもてます。歳を重ねるごとにさらに人としても魅力が加わり、いい年の取り方をしたなと感じました。また演技なども初めて見たイグアナの娘（20年以上前です）の頃と比べ、今回のドラマでは大分演技にも成長した感じが見られました。

ドラマスタート後すぐに亡くなってしまいますが，その存在感は最後まで強く残っていました。子供達の事は何でもわかる優しい母親。画面に映る姿がとても柔らかで，台詞も優しくホットできます。亡くなった後は，ナレーションでドラマ全体をあたたかな雰囲気にしてくれました。

プライベートでも雰囲気の良い母親なので、役柄的にも雰囲気が合っていると感じられるのがとても良かったです。男女問わず、好感度が高く演技力が高い人は見ていて気持ちがいいし、朝ドラであればなおさらです。ドラマ的にも毎回見たいと思える素晴らしい作品です。

身体が弱く子供たちを見守る演技は素晴らしかったのですが、関西弁でのナレーションに違和感がありました。優しい声には朝から癒されましたが、関西弁を話さない私にも耳につくようなイントネーションでした。物語のいい場面でこのナレーションが聞こえると雰囲気が壊れることが多かったです。

とても優しいお母様の役で、体が弱くて入院生活を送っていながら、娘達に対する愛情の深さに胸が熱くなりました。自分の死期を察したはなが、夫である五十八さんとバルコニーで話しをするシーンはとても切なくなりました。

作品序盤、ヒロインの母親として出演していた時は神戸の言葉のイントネーションがあまり気にならなかったのですが、作中のナレーションでの神戸の言葉のイントネーションがとても違和感があり、標準語でも構わないのではないかとすら思います。

あっと言う間に出演シーンは終了。以後はナレーションと回想シーンのみとなってしまいました。それにもかかわらず、強烈に存在感があります。時に優しい母親目線で、時に第三者目線でのナレーションは心にジーンときます。そんなナレーションに救われたり、今後が楽しみになってきたりします。とても良いです！

主人公の母親役で最初の方の回しか登場しませんでしたが、菅野美穂さんの柔らかい母性で子供を包み込むようなゆったりとした声、暖かい眼差しがとても印象的でした。
ナレーターの声も自然な方言で、奮闘する主人公を天国から見守っているようで、物語の雰囲気にぴったりでした。