わたし旦那をシェアしてた

まさにはまり役だったと思います。怖いシーンもあったのですが、そこでの緊張感の出し方や表現がとてもうまかったです。特に役の怖さを目で表現していて、狂気や感情をよりリアルに感じられました。性格が豹変するところも切り替えがうまいなという印象でした。

7話で秀明と対峙するシーンが迫力があって見ごたえがありました。殺人の動機を語る時の得意げな口調や満足そうな表情、相手を小馬鹿にしたような見下すような眼差し、自分が殺される瞬間まで楽しんでいるような興奮した様子、すべてが異質でゾクっとする怖さや気味の悪さがあって、今までで一番サイコパスらしさが感じられたのが良かったです。

ある時はサイコパスな悪党、ある時は慈善事業に従事する好青年と目的のためなら手段は選ばないいくつも顔を持つ男。その目を奥が全く笑ってない感じはストーリーの闇深さをものがたっている…正直、画面に写るだけで恐いんですけど。完全にそっち側の人になりきってる振りきれ方はすごい！

一人だけ、演技に違和感。わざとらしいのかな。自分の演技に酔ってるようにみえる。

個人的には表情の細かな表現があまり達者ではない方なのかなと思うのですが、それがこの役には活きていて、何を考えているのか分からない得体の知れない怖さを感じさせます。5話で笑いながら松田や塚本をボコボコに殴る姿は感情のネジが外れた異常者っぽさがあり、怖さだけでなく気味の悪さも滲み出ていました。

正直、演技はあまり上手くないなという印象なのですが、棒読み気味な台詞まわしと張り付いたような不自然な笑顔が、普通の人とはちょっと雰囲気が違う違和感を漂わせていたのが良かったです。見た目もいかにも悪人という感じではなく本当にどこにでもいそうな普通のルックスなので、「一見普通なのに実は…」というサイコみが増して良いと思います。

冷たくサラッと殺人を楽しんでいるかのような、普通の感じが怖いです。身のこなしが軽く頭の回転もよく、身体能力の高さで予定通り事件を成功させてきた感じがしっくり馴染んでいます。堂々とした表情も印象深く、次回は出演が増えるようで魅力に引き込まれそうです。

見た目が地味過ぎてドラマのキーマンにはとても見えないし、松田が怯えるほどの怖さや異常さも全然表現出来ていないです。暗闇のシーンが多いせいもあるかもしれませんが、存在感がないから3話観たのにまだ顔が覚えられない。台詞も棒読みだし、何故この人がキャスティングされたのか疑問です。もっと上手くて顔が良い人、いっぱいいると思うのに…。

サイコパスの凶悪犯に全然見えません。演技も上手くなくて覚えた台詞をただ喋っているだけという感じで何も伝わってこないし、表情にも立ち居振る舞いにも凄みや圧・迫力が全く感じられません。ラスボスっぽい扱いなのに小者感満載なのが残念です。