アキラとあきら

木下ほうかさんが演じる次男の晋は最終回に改心しましたが、堀部さんの崇だけはこの期に及んでまだ「このままじゃ俺たちの負けだ」なんて言っているという、何ともいえない愚かで残念な感じがすごく似合っていました。堀部さんの渋い外見と、経営者とは思えない１０代の若造みたいな台詞とのアンバランスさが、聡明な一磨や彬との対比になっていて面白かったです。舞台のようなクセの強い大袈裟な芝居もこのドラマには合っていたと思います。

兄に対抗して躍起になる木下さんとちょっと違い、どこか他人事っぽいというかのんびりとした雰囲気が三男坊っぽさを醸し出していて上手いです。先読みが出来ない、世間を知らない愚かさが偉そうで高圧的な話し方や目線からしっかり伝わり、出来る兄との比較になっていてドラマを面白くしていると思います。