おカネの切れ目が恋のはじまり

「清貧女子」を演じるために恐らくほぼ「ノーメイク」で挑んでいたのだと思います。それが功を奏したのか、脱税になるからと、パンをイートインとテイクアウトに分けてくれと店員に頼むときの演技が、「うざい」と思いました。無論それは上手く演技ができていた証拠です。

若いのに落ち着いた演技をする女優さんなんだなと思いました。セリフの言い回しが丁寧で、語尾に向かってゆっくりとそっと締めてくれる言い方が好きです。演技がとても安定していて、安心して観ていられます。かすかにほほ笑む感じがステキです。

松岡茉優さん、あまり好きな女優さんではなかったのですが、このドラマの中では、一生懸命になる姿やいやいやながらも、相手を気にしてしまうところとかが、かわいく思えました。鼻に着くしゃべり方は健在なので、やっぱり好きにはなれませんが、それでも、かわいいと感じるのは、演技が良かったからだと思います。

独特な雰囲気の役柄がよく似合う方だなと思いました。お金の対する考え方や、まっすぐな考え方、たった1個のお菓子を買うのに何時間も並んだり。おもしろい人だなと純粋に感じました。実際にいたらかなり変わり者だけど、実在しそうな感じを出すのがとっても上手でした。

性格の悪さ、強さが役にも反映されていた。
あまり好きになれない役だった

このドラマ、ストーリーが単純すぎるし退屈で、ちょっと主役の玲子にも感情移入できなくてイマイチって思っていたのですが、最終回の作り方の素晴らしさに、まさかの号泣をさせられてしまいました。
その大きな一因は、松岡さんの最後の表情でした。

庭を眺めながらAIロボットに話しかけている時ドアの音に振り向いた彼女は、会いたい人に会えた笑顔と、「そんなわけないか」と諦めの入った寂しい笑顔を、絶妙なバランスで目の前と遠くの存在両方に投げかけていました。
どちらであるのかを明確にしない演技と演出。
これが松岡茉優か！と、いろいろな監督に重用されるのがわかった気がしました。
普段の演技はあまり上手いとも感じていなかったので、多くの映画やドラマに出演していることに疑問を持っていたりもしたのですが、万引き家族でもこのドラマでも、ここぞ！という時に忘れられない表情をする（たとえ監督の指示であったとしても、指示以上の演技ができる）。
そんな女優さんなのだと…とりわけこのドラマで感じることができました。

きっとたくさん泣いたであろうことが終始にじみ出ていましたが、ドラマとしての有終の美を願って演技されていたのではないかなと、女優魂を感じた最終回でした。

これは最初の髪型はカツラだったのかな？短くなって可愛くなりましたね。
お金を大事にしていて、言葉使いも何だか古めかしかったですが(笑)
所作がゆったり優雅で、まるで別次元の世界にいるような感じが良かったです。

ほんとに最後まで頑張ってくれてありがとう。第4話は春馬さんがいなくなってしまってから撮影したのかな。昨日まで一緒にいた人がいなくなってしまった喪失感は半端じゃなかったと思う。猿くんに語る言葉はこっちが泣いてしまうくらい心のど真ん中に響く言葉で、それを涙を流さずに言えたまゆちゃんはほんとにすごいと思います。女優魂を見ました！

いつでも何事にも冷静、感情に振り回されないところからの、失恋して感情のままに泣いて叫ぶ玲子最高によかった。ほころびなんて誰にでもある失恋したらこんな感情になるよね～と共感の持てる演技でした。玲子幸せな恋をしてーと応援の気持ちで見ちゃいました。

松岡さんは役により雰囲気まで変えるので素晴らしいです。食事の仕方も美しく見ていて気持ちが良かったです。所作が一つ一つ丁寧で、話す声も穏やかで落ちついており、女性らしい方だと感じました。特に笑顔が華やかで優しいので見ていてほっと安らぎをくれます。

大人しいのは間違いないけど、ものすごく信念が強いというか、自分のスタンスを絶対変えない頑固な人という印象。不要な物は食べ物でも一切採用せず、新しいピアスを一つ買うのにも熟考してからという姿勢は、近年流行りのミニマリストや断捨離精神を取り入れてるのかな。自分が長年使ってきたイヤリングに長々と別れを告げてる様子は、可愛らしくもあり、面倒くさい子だなぁとゲッソリする感じもあり。

個人的には今まで見た松岡茉優の役の中で一番変わった子を演じてる印象があってどうかなと思っていたけど、少し神経質っぽい人物を演じているのが意外にもハマってると思う。三浦春馬のことが無かったら10話フルで見たかった。絶対にブレイクしていたと思う。

松岡茉優のドラマを初めて見て、こんなに演技が上手い女優さんだったのか！と一気にファンになりました。心の機微を演じるのが秀逸！片思いで良いと口では言いながら、いつか、、と淡い期待を抱いていて、それが自分の1人の空回りだったのかと気付いた時の表情や、失恋した相手に慈愛さえ感じる微笑で語りかけるシーン、失恋して髪を切りながら今までの想いを吐露するシーン、本当にぐっときて、ドラマにひきこまれました！
玲子がテニスをするシーンでは、本気モードで「サアッ！」ってプロ選手ばりに声出してたのが最高でした。片思いしていた先輩との初デートで、先輩にいちいちキュンキュンして、心の中で「良き！」を連発し1人にんまりするところは可愛すぎ＆面白すぎて笑いました！コメディも上手い！
経理担当で電卓をはじきながら、テキパキ仕事する姿も見ていて清々しくて好きでした！

男性陣3人がすごくイケメンだから悪いのか？なんか地味すぎるんだな。漫画が原作なのか？だとしたらヒロインはこれで合っているのか知りたい。初めは地味で噛んだ噛んで味が出ていいヒロインになるのか？でも4回でそれを出し切れるだろうか。

今回の役は化粧も控えめで、静かな中にも芯のある女性の演技に意外な気持ちを持ちつつも、彼女の『ほころびを整える』手腕で周りの人達を『安定』へと導いていく所が見ごたえがあります。それとは相反して『貢ぎ物』を歯止めなくしてしまう笑顔満載のシーンは、真面目一本だけではない人間らしさも出ていて、好感が持てました。

社内でも友達も作らず、お金だけが親友の吝嗇な日々を送ってるだけの変わり者かと思ったら、玲子はちゃんと周囲の人の様子にも気配りできる、極めてマトモで気の利く子なんですね。板垣君がお酒を飲めないこともちゃんと観察していて、その分返金してあげる融通の利かせ方とか、デキそうでなかなかできないことでしょ。板垣くんじゃなくても、あんなさりげない気の利かせ方をしてくれる人に出会ったら、好きになりそう。

気の強い女性で周囲を巻き込んでドタバタするドラマかと思いきや、いい意味で期待を裏切ってくれました。『心静かに・・・』と気持ちを落ち着けるシーンが随所に出てきて、これまでの猪突猛進型とは違って、庵で静かに丁寧な暮らしを心掛ける女性を演じていて、やわらかい表情だったのが意外でした。

うーん。私にはまだ松岡茉優さんの魅力が分からない。ちょっと恋愛っていうよりもっと現実的な感じがして、お仕事ドラマならいけるかもだけどこの子みてキュンキュンするかなーと単純に思う。良きってセリフ‥似合ってないよ。

やられました！
最初は『清貧女子』との事で、真面目で節約上手、あまり笑わないイメージでした。
だれとも群れずに、孤高というか自分の世界に住んでいる人かと。
ところが早乙女にはバンバン貢いでいて、しかもメロメロ(笑)
全く違う人みたいで、松岡さんの演技に驚かされました！