ツバキ文具店～鎌倉代書屋物語～

あのカフェののんびりとした世界観が好きで、おっとりとした役柄も上地さんに合っていて良かったです。
他のドラマと比べるとNHKらしいドラマという感じでしたが、後半に向けてのポッポちゃんとの甘酸っぱい感じも好きでした。

上地雄輔さんには今まで元気ハツラツなイメージしかありませんでしたが、物静かでどこか影がある父親の演技がとても自然で上地さんはこんな演技もできるんだなと驚き、毎回注目して見ていました。
特に多部未華子さん演じる主人公とのカフェでのやり取りから物静かながらも主人公を思い遣る暖かい気持ちが伝わってきて印象的でした。

おしゃれなカフェの店長なんて合わないと思っていましたが、やわらかい物言いでとってもステキなカフェ店長をうまく演じていらっしゃいました。ワイルドなイメージでしたが、時代劇に出ている上地さんも良かったですし、コミカルなな演技も出来るし、本当に存在しそうなおしゃれなカフェ店長も出来るし器用な俳優さんだなぁと感心しました。

ポッポちゃんと話す姿が、いつも優しい感じで癒されます。ポッポちゃんに、謎の外国人が訪ねてきた時も心配してくれた守景。はーたんと一緒にいる姿は、本当にシングルファーザーに見えるくらい。しっくり来ています。

バラエティー番組では、天然なところが魅力的ですが、このドラマでは、カフェ店主として、娘や、鳩子(多部未華子)を包み込む優しさが、ホッコリして、とても素敵に演じられています。また、時折見せる、過去に何か秘密がありそうな、ちょっと影のある感じが、とても良いです。

バラエティー番組に出ている時のにぎやかな印象とは違う役柄にちゃんと馴染んでいて、正直驚きました。これからドラマの回が進むにつれ、主人公の鳩子ちゃんとの関係性が変化しそうな重要な役どころだと思うのですが、この上地さんの演技力なら物語もより盛り上がるのではないかと期待が高まります。