ハル ～総合商社の女～

ビジュアル的にもスラリとしたハンサムで、仕事も出来て性格も良くて、非の打ちどころのない才色兼備な商社マンかつ男性像が、ばっちりはまってました。
あまりにも揃いすぎてるので現実感はありませんでしたけど、離婚して離れて暮らしている息子のためにず～っと貯金をし続けてきたとか、これまた人としても立派すぎて、さらに作り物めいてたかな。

最初から最後まで、かっこよかったですね。職場においても、部下には自由に仕事をさせて全責任は自分が追うとか、近頃にはなかなか見かけない懐の深さ。藤木さんが演じてるからまた嫌みもないし。リョウ君のためにずっと貯金をし続けてきたとか、これでもか！な感じの男前っぷりに、一言もない感じでした。

和田部長は、かっこよくて仕事ができてスマートで、藤木さんにぴったりの役だと思います。かなり晴のやりたい事をさせてあげていますが、晴との事をカミングアウトしたせいで高山につつかれ、窮地に追いやられて心配になりました。

いかにも仕事ができそうなシャープな印象のある商社マンの雰囲気がよく出てますね。表立たずに見えないところでハルをサポートしているところも、上司としての配慮と元夫としての情のようなものが感じられて素敵です。息子であるリョウ君を見る目も優しくて、父性愛のようなものも滲んでいるよう。

主人公の上司で元旦那役でもあり、会社の権利争いに巻き込まれる役でもある、という難しい役回りですが、きっちり演じられていたと思います。優しさの裏に何かを隠していそうなそんな気さえするほど、いい演技をされています。美形なルックスも年齢を重ねるうちにアジが出てきているように感じました。