リーガルＶ～元弁護士・小島遊翔子～

毎回「痛恨の極み…」と頭を抱える姿を楽しみにしていました。貫録があって大物感満載の高橋さんが情けない表情で小さくなる姿がチャーミングで魅力的でした。この迫力のある立派な風貌でコミカル担当というキャラも意外性があって良かったです。

普段はお茶目な一面もあって頼りないところもあるけど、天馬と対面するシーンははさすがの落ち着きと存在感で格好良いですし代表としての頼もしさが感じられました。小鳥遊たちがワチャワチャ騒ぐシーンでも浮くことなく楽しそうに馴染んでいるけど、変にはしゃぎ過ぎて痛いおじさんに見せない品の良さもさすがだなと思います。

貫録と威厳のある見た目と内面のギャップが魅力的ですね。高橋さんの風貌あってこその役だと思います。見るからに「立派な人物」という見た目は、真面目な顔をして事務所で座っているだけでもその場が締まりますし、小鳥遊の「こういう顔の人がいると事務所の信頼性が高まるから」という台詞にも説得力が生まれます。

大きな体格をして、大学で法律学を極めて教授として多くの学生に教えていただけに、ペーパー弁護士であっても法廷で堂々たる話し方で論争を繰り広げる所が凄いものの、ミーハー気分が抜けないお茶目な部分が笑いを誘い、面白さの限りを尽くしているのが素晴らしいと思います。

もともとクサい芝居をする役者さんですが、今回の役柄はそのクサい感じのままでイケるので、ナイスキャスティングだと思います。
いろんな資格を取得していて、一々うんちくを言う辺りなどは、普段の素に近い感じで、主演の米倉涼子にスルーされるような対応も普段通りなのかなと連想してしまいます。

無駄に貫禄があるのに、実は見かけ倒しのペーパー弁護士というギャップが斬新で面白いです。でも、一見無能に見えて、フォトマスター検定1級とか、マニアックな資格を持っていて、陰で活躍するところは素敵だと思います。

キリっと迫力のあるお顔立ちで存在感は抜群なのに威圧感がなく、若者の中に溶け込んでいるところが素敵です。証人に日にちを間違えて教えたり、隙あらば自分が法廷に立とうとしたり、京極のちょっと抜けてて天然な一面も表情豊かにチャーミングに演じていると思います。

あのトボけた代表役がなかなかはまっていて、時代劇のイメージをかなり払拭していると思う。勝村政信との関係がとても面白くて、いじられているのになんだか嬉しそうなシーンが楽しみになってきている。怖い顔なのにみんなにいじられるのがギャップがあっていいと思う。

第１話、第２話ともにそうですが、高橋英樹さんらしからぬActionがなかなか面白いと思います。小鳥遊翔子にのせられて、筆頭弁護士として貫禄とともに、Boss弁であるも、第１話では、“勝訴”というペ－パ－をもって皆に広めたいとして、とっても嬉しそうにやっていたり、第２話では、証人出廷のアポの日にちを“間違う”という様ならしくない役割を演じているところは、この番組のとっても楽しみな点のひとつになっています。でも、正直、高橋英樹さんの演技は最高です。

さすがの存在感で迫力があり、その場にいるだけで場面が引き締まります。コロコロ変わる表情やコミカルな演技もやり過ぎず抑え過ぎず、程よい遊び心が感じられて良いですね。高橋さんの存在が立派過ぎるというか重いので、これくらい軽めな演技のほうが周りのキャストとのバランスが取れると思います。