俺の話は長い

出演時間はそう長くはなく、セリフも多くはなかったのですが、独特の貫禄と存在感を感じました。生田斗真演じる満との演技の距離感が程よい掛け合いで、安心して見ていられる名俳優さんだなと改めて思いました。

程よくウザくて口うるさい近所のおじさん感が良かったです。はじめはちょっと嫌いだったけど、後半からはいつもそばで満を見守っているのが伝わって憎めない存在になりました。ライバルの壇野さんに対して敵対心丸出しもだんだん愛おしくさえ感じました。

重要な脇役だったと感じました。
ポラリスの常連さんであり、房枝に想いを寄せる存在感の高い人物です。ライバルが出てきたと察知すれば、子供のように焦りを見せる少年のような愛らしさをも併せ持つ愉快なおじさんに楽しませてもらいました。

魔性の女（？）房枝の為、だけじゃなく、皆の為に頑張っていた『牧本さん』だと思っています。
最終回で満に「お前は言われた事を全て否定するなぁ」と言ってましたが、まさにその一言に尽きる！って思いました。
『世話焼き好き』で本当にいそうな人です。

西村さんは、ひがみっぽい小者を演じさせたらピカ一だと思っています。牧本もそうです。いい年して房枝をめぐって金持ちの檀野と張り合っている姿が面白いです。私は断然牧本派で応援しています。牧本さんが、美味しいコーヒーではなくいつものコーヒーが飲みたい、と言った言葉が胸にしみました。

健気に満のお母さんの為に尽くしているのが分かりやすいです。
古本屋さんもとっても似合っていて「本当に街にありそう。店主でいそう」です。
なんとなく『古畑任三郎の今泉』みたいなちょっとユーモラスな雰囲気もあって良いですね。