刑事ゼロ

色々な方向に個性を持つメンバーの中でも消えることのない声のトーンにしゃべり方、その立ち姿が印象に残ります。小道具の眼鏡にすっきりとしたスーツ姿できりっとした印象を与えようとしていますが、なんだかホンワカとした存在感でかえって目立っています。

横山だいすけ演じる内海刑事は、今回一日で防犯ビデオを調べつくしたり、数字の暗号を解いたり、寒いなかいかだを流したりと、結構超人的な働きをしていたのに、当然のようにあしらわれていて、なんだか切なくも面白かった。クールな外見から、だんだん「警視庁いきもの係」の時のような3枚目になってきたと思う。でもそれが似合っている。

歌のおにいさんの時から、横山だいすけさんは大好きです。爽やかな笑顔や三枚目なおとぼけ顔もできる、個性派俳優さんになってきていると思います。
でも刑事ゼロではちょっと印象が薄いです。はじめはどこに出ているのかわからなかった程。スーツもそんなにかっこいいのじゃないし、メガネも似合っていません。セリフも少なくてアップもなし。年齢不詳な感じももったいないです。もっと癖のあるキャラだってできるのに。出番を増やして欲しいです。

画面に出てくるたびに、顔がうるさくて見ていられません。普通に話せば、あんなに顔を動かすことはないと思うが、顔を動かすことに意識を持ちすぎなのか、演技力がないのに、顔だけが常にうるさいという摩訶不思議な時間が流れています。

相棒となったベテラン刑事の福知が警察官というよりも極道感が出ているのとは正反対に、真面目で優秀さが溢れている雰囲気を台詞の言い方や立ち姿で表して、コンビのそれぞれの良さを出せる演技をしていたのがとても良く、素晴らしい演技力を持っている方と伝わってきた。