夏目漱石の妻

途中からの出演でしたが、何か意味ありな登場の仕方で、どことなく影のある少し謎めいた感じをうまく表現していたと思います。何を考えているのか、何を本当は企んでいるのか、いい人なのかどうなのか、考えてながら見る事ができました。

ドラマの途中からの出演でした。夏目漱石の物語の題材の話題提供者として出演していましたが、夏目漱石の妻が怪しむように、胡散臭いワケです。最終的に現政府にたてつく思想の持ち主で、お手伝いの女の子と恋の雰囲気を漂わせたと思ったらあっさり去っていき、何のために出てきたのか、よく分からない役でした。夏目漱石の妻に「結婚するなら作家以外にしなさい」と言わせるためだけだったかもしれませんね。

ドラマ後半からの登場でしたが、かなりインパクトがあってキャラの濃い長谷川さんや尾野さんにも負けない存在感がありました。汚ない格好をしているし、鏡子に対して挑戦的とも取れるようなちょっと失礼な態度をとったりお金借りたまま行方不明になったり、ダメな部分ばかりなのにどこか爽やかな魅力があって憎めないキャラクターに仕上げていて、良いお芝居だったと思います。