女囚セブン

最近は某ＣＭで松岡修造さんと出演している事で御馴染みですが、確か初めて彼女の演技を観たのはＮＨＫ連続ドラマ「ロッカーのハナコさん」だったと思います。劇団に所属し舞台を踏んでいるだけあって、今回のドラマも含め無表情から感情むき出しの演技まで巧みに演じていて流石の一言です。他にも数多くのドラマに出演していて中堅の女性脇役としての地位を確立しつつあると思います。

劇団出身の女優さんですが、演技力はあまり高くないなと感じました。
キャラクターが濃いのでキャラクターにはぴったりでした。
男を虜にする役って事でしたが、なんだか違和感がありました。
もうちょっと違う表現方法もあったんじゃないかなと思います。

ファブリーズの三人の息子の優しいお母さんの印象でしかなかったのに、お金目当てで高齢の男性を遺産目当てで殺したと言う役柄で、最初は驚きました。どちらかと言うと美人ではない分、実際にあったそういったいくつかの事件を彷彿とさせてリアリティーさがあります。
いちいちぶりっ子をしてモテるアピールをする役柄ですが、少々わざとらしい感じのイラッとさせる演技が面白いです。塀の中にいる事もダイエットや美容に良い、お肌ぷりぷり～と全てにおいて前向きで、面会にくる男性(高齢の)とのお付き合いにもなんの支障も無い様な明るさが、ドラマが始まる前の暗い印象を吹っ飛ばしています。
今まで女性用の刑務所を題材にしたドラマはいくつかありましたが、とても暗く気持ちが沈むような印象がありなかなか見る気にはなれませんでした。何故高齢の男性を殺すことになったのか、世間や週刊誌で書かれた事の裏側を掘り下げた構成が興味深いです。犯罪を肯定する訳ではありませんが、犯罪者になる前はみんな普通に暮らしていた普通の人で、法律を犯したとは言えやむを得ない事情があったと演技から役柄の奥行きを感じます。ただの悪い女、と言う役柄では平岩さんでは無理があったと思いますが、人情深い殺人者と言った部分では、ファブリーズの優しいお母さんと何か通じるものを感じます。

いい味出してます。CMの良いお母さんのイメージが強かったのですが、全く別のキャラになりきっていて演技力がある人だと思いました。こんなキレイどころの女囚部屋があるのかという共演者の中に紙ちゃんが入ってピッタリ納まるような良い存在感があります。制服姿もそこそこハマっていて実年齢を感じさせない不思議な魅力があります。

もともと平岩紙さんの持ってらっしゃる空気感が好きなのですが、今回のドラマは女性囚人ということで楽しみにしていました。さすが平岩紙さん！という演技でした。どことなく素性の分からない実態のつかめない女性を上手に演じられてると思いました。

ファブリーズのＣＭのイメージが強すぎて、役どころが「エロ女」だったので、どう演じられるのかずっと気になってました。見てみると、「エロ女」というよりかはエロを勘違いして解釈している人みたいで、ＣＭのイメージとは違ってぶっ飛んでておもしろかったです。