女囚セブン

被害妄想の激しい役柄の関係上、大きな声で「誰が整形よ」などと叫んだり、他の女囚たちに詰め寄ったりするシーンが多いのだが、グラビアのような表情で魅せるというよりも動きの中で魅せるという役の中で、他の役者の中だと少し埋もれているように感じています。点数的には何点というわけではないですが、女囚セブンの中では一番演技力という意味では低いような印象を受けました。

最近バラエティーでもよく見かけるし、綺麗な人なのでどんな演技をするのか楽しみにしてましたが、大根演技に驚きました。主要人物の中でもトップで演技が下手です。逆に平岩紙さんをはじめ、木野花さんや安達祐実さんらベテランの演技が凄くて、ドラマの中でも浮いている感じになっていて残念です。

自信の無いネガティブな全身美容整形女の役ですが、正直言って演技が下手です。周りの女優さんとの絡みでも、嘘くさくて彼女の演技の下手さが際立っている気がします。彼女が主人公っぽい回は、見ていられなかったです。

バラエティーでは非常に上から目線で男にだけ良い顔をしているザ・オンナのようなイメージですが、今回の役どころは何かにつけすぐに被害妄想を起こすクヨクヨタイプを演じられていて、バラエティーでのイメージとの裏腹さが役にハマっていて面白いです。橋本さんご本人の持つ印象や見た目が、何故このような被害妄想を起こすようになったのか(男関係？)を想像させるような演技が、その役の人物像の奥行きを想像させます。一瞬バラエティーではモテモテで常に上から目線の橋下さんも、こんな風に悩んだり被害妄想を起こす事があるのかも・・と想像させる思い切った演技や、被害妄想を起こすたびにトリンドルさんに突っ込まれる設定が漫才的で面白いです。

バラエティー番組やグラビアのイメージが強すぎて、女囚の役柄なのに悲壮感があまり感じられない演技は少し問題かもしれません。役作りで減量をしたりストイックな面を出す様にすれば、女優としてもう少し役柄に入り込めると思います。全身整形という設定も若干無理があるので、男を手玉にとる結婚詐欺師など周囲を欺くキャラクターなどが自然で良かったのではないのでしょうか。