『後妻業』での伊原剛志 (本多芳則役)の演技はどうでしたか?あえて2択で評価してみて下さい。
伊原剛志 (本多芳則役) は 「2019年1月期 勝手にアカデミー賞」にノミネート中 (→ 今、何位?)
映画版の『後妻業の女』を見ていたので、一番気になる役どころでした。まず気になったのは言葉。映画版では、主人公たち騙す側が「関西弁」、探りを入れる探偵が「標準語」という対比がありました。つまり言葉の面でも主人公側の「悪の立場」や「うさんくささ」を、意図的に強調していたのかもしれません。さらにいえば、被害者の娘である調査の依頼者も関西弁ですが、あくまで探偵は「標準語」。つまり彼一人だけが異質で浮いており、どちらに転ぶかわからないスタンスだということを暗示していました。しかし、今回は探偵の伊原さんも関西弁を使っています。なので関西弁は「うさんくささ」や「立ち位置」の象徴ではなく、単に「コミカルさ」を強調するだけの中途半端な効果になってしまいました。また、結婚紹介所という「悪の立場」が主軸の物語なので、探偵役には腹を探られるような不快感や目をつけられているという圧迫感が必要ですが、伊原さんは『花子とアン』のお父さんのような「不器用だけどまっすぐ」な演技が似合うイメージです。「緊迫感」や「腹芸」という点で映画版の永瀬さんに軍配があがるのは仕方がないかもしれません。
後妻業を暴くなら、もっと汚れた悪~い感じの探偵の方がいいのに、何だか渋くてかっこよすぎると思います。役者さんとしては嫌いじゃないし、演技も下手ではないと思いますが、相手役となる木村多江と同じく、何とも中途半端な印象で、脇役としていい味出してる!とは言えず、残念な感じになってしまっていると思います。
井原さんご本人が関西出身とのことで大阪弁もナチュラルですし、過去のある探偵業という役柄がピッタリ。そしてピタリとはまり役すぎて、かえって存在感がほとんど感じられないんです。元マル暴刑事なんだし、朋美とともにいずれ小夜子を追い詰める重要な役どころなはずなのに、そういう意味では個性がなくてなんだか印象薄いです。
井原さん演じる本多は、カゲがあって寂しげで、でも人間的深みを感じさせる魅力的な人、という感じで非常に魅力的です。朋美が惹かれていくのも十分納得も理解もできます。多分男女の関係にはない女性とその子を、保護司よろしく面倒みているのも「いかにも」な感じで、本多という人がどういう人物なのかが垣間見えます。
映画版の『後妻業の女』を見ていたので、一番気になる役どころでした。まず気になったのは言葉。映画版では、主人公たち騙す側が「関西弁」、探りを入れる探偵が「標準語」という対比がありました。つまり言葉の面でも主人公側の「悪の立場」や「うさんくささ」を、意図的に強調していたのかもしれません。さらにいえば、被害者の娘である調査の依頼者も関西弁ですが、あくまで探偵は「標準語」。つまり彼一人だけが異質で浮いており、どちらに転ぶかわからないスタンスだということを暗示していました。しかし、今回は探偵の伊原さんも関西弁を使っています。なので関西弁は「うさんくささ」や「立ち位置」の象徴ではなく、単に「コミカルさ」を強調するだけの中途半端な効果になってしまいました。また、結婚紹介所という「悪の立場」が主軸の物語なので、探偵役には腹を探られるような不快感や目をつけられているという圧迫感が必要ですが、伊原さんは『花子とアン』のお父さんのような「不器用だけどまっすぐ」な演技が似合うイメージです。「緊迫感」や「腹芸」という点で映画版の永瀬さんに軍配があがるのは仕方がないかもしれません。
後妻業を暴くなら、もっと汚れた悪~い感じの探偵の方がいいのに、何だか渋くてかっこよすぎると思います。役者さんとしては嫌いじゃないし、演技も下手ではないと思いますが、相手役となる木村多江と同じく、何とも中途半端な印象で、脇役としていい味出してる!とは言えず、残念な感じになってしまっていると思います。
井原さんご本人が関西出身とのことで大阪弁もナチュラルですし、過去のある探偵業という役柄がピッタリ。そしてピタリとはまり役すぎて、かえって存在感がほとんど感じられないんです。元マル暴刑事なんだし、朋美とともにいずれ小夜子を追い詰める重要な役どころなはずなのに、そういう意味では個性がなくてなんだか印象薄いです。
井原さん演じる本多は、カゲがあって寂しげで、でも人間的深みを感じさせる魅力的な人、という感じで非常に魅力的です。朋美が惹かれていくのも十分納得も理解もできます。多分男女の関係にはない女性とその子を、保護司よろしく面倒みているのも「いかにも」な感じで、本多という人がどういう人物なのかが垣間見えます。