正義のセ

下町のお父ちゃんという感じでとても良かった。家族とのシーンは全体的に少なめだったが、さすが一家の大黒柱で熱い父を好演していると思った。私生活でも生瀬さんは熱い人なのかな？と思ってしまうほどだ。でも実際にこういう父親はいると思うので外れてなくて場を引き締めてくれる存在。

口は悪いけど人情味があって、凛々子たちを心配して心から愛していることが伝わってくる温かい雰囲気が素敵です。実際にこういうお父さん、下町にいそうですよね。ノリが良くてすぐ相手を自分のペースに巻き込んでしまうところも人懐っこい下町のお父さんっぽさがあって良いです。

今まで、生瀬さんはリーガルハイなどで嫌味な役を演じている印象があったのですが、今回は人情溢れるお父さん役で新鮮な気がしました。すぐ怒ったり、お調子者だったり、感情豊かなところの表現が使い分けられていて、違和感なく生瀬さんの役に感情移入してしまいます。娘である主人公やその妹のことが心配でも素直になれず、バレバレな嘘をついて隠そうとする仕草やセリフの言い回しがとても上手いなと思いました。

いつもキャラクターが濃すぎるイメージがありましたが、今回は本当にいそうなお父さんでいいなと思います。娘が仕事で愚痴りだしたら被害を被らないように自然に退散していったり、練習相手をしてあげると殺人犯の役になってふざけたりして面白くていい家族だとほんわかします。

職人肌のお父さん、という感じです。
どんな時でも家族を笑顔にし、娘の味方でいる理想的なお父さんのように思いました。
生瀬勝久さんは悪や濃いキャラクターのイメージもありますが、家庭的な役も上手く演じているのですごいなと思います。