獣になれない私たち

パワハラ上司のもと、マシンガンのように出される指示を完璧に近い形こなせる人はなかなかいないなと思いながらみていました。しかしながら、仕事は完璧でも、仕事以外では不器用というか、言いたいことも言えず、自分が我慢すればとか、自分がしっかりしなきゃというような自分を追い込み疲れてしまう感じが、見ていて切なかったです。その不器用さ故に辛いことも多くあったが、最終的に言いたいことを言い、自分の思うように行動し、良い形になって良かったなと思います。今まで見たことのなかったガッキーの役柄が観れたと思うので、また新しい役柄を見てみたいです。

ナチュラルなイメージのある女優さん。今回のドラマでは、そのイメージがピッタリでした。仕事場でテキパキ動く知的なキャリアウーマン、色んな不満があってもグッとこらえて堪える姿はとても印象に残りました。近くにこういう女性がいたら、みんなほっとかないだろうなぁと思いました

約二年ぶりに見た新垣結衣ちゃん、すっかり大人の表情。どんなシーンでも「くさくない」。少女っぽさをすっかり卒業して以前とは違うスケ－ルを感じました。着ていた衣装が縦線を強調するようなものが多かったせいか、すらりと長身を感じさせる雰囲気もナイスでした。

仕事ができるけど、人が好過ぎていいように使われてしまうという職場で見たことある人が忠実に再現されていて、面白かった。また、そういう人ほど、時には表情に出し、時には全く表情に出さない、といったメリハリも見え、うまいなぁ…、と感心するばかり。

仕事ができて、働く女の代表で、バリバリのキャリアウーマンかと思いきや、完璧を演じようと必死に悩んでもがいて苦しんで、ちょっと抜けたところもあって、この世代の女性には分かる分かる！と共感を多く得られるようなナチュラルな演技で、とても人物像と役柄がぴったりだったと思います。

同僚である朱里がパワハラ社長の九十九に精神的にボロボロにされてしまったときに、九十九にブチキレて色々と訴えていたのが、気持ちがこもっていて良かったです。
しかし、最後に心が折れて九十九に謝ったのは残念でした。
辞表を叩きつけて、颯爽とやめて欲しかったと思います。

ついに溜まりに溜まった文句が爆発してしまった晶でしたが、逆に社長にキツイ言葉を浴びせられてとても心が痛かったです。「深海がいなくても問題ない」という旨の事は1番言われたくなかった言葉だと思います。なにも間違ってないのにかわいそう...こんな気持ちじゃ恒星さんにいろんな意味で頼りたくなるのも当たり前だな、と思いました。我に帰った時、行為をしてしまったことについてどう思うのか気になります！

遂に朱里をかばって九十九にブチギレて、周囲の応援を得ることが出来ずに、首を言い渡されてしまった晶が可哀想でした。
しかし良いシーンもあり、恒星の部屋で茶化す感じで話す時などの顔が、素が出ている感じでとても可愛かったと思います。

気を使っている時と、使わない時と、その中間辺りと、それぞれの人に対しての態度や関係の移り変わりが感じられて、主人公も変化していく様子がとても自然でよかったです。恒星との掛け合いのシーンが見ていて一番落ち着きました。

新垣結衣さんはもうどんな役でも演じられるのではないでしょうか。
昔はただのスーパー可愛い女優さんで周りの大人に言われたことをひたすらこなしているのだなあーと思っていましたが、現在のこの仕事のこなし方は尊敬すらします。
もう新垣結衣さんを主演にすればある程度の視聴率稼げますよね、とか思ってしまういち視聴者です。

晶は本当にお人好しというか、面倒見がいいというか...でも会社で京谷に遭遇した時、朱里と2人で笑いあってる姿はかわいくて面白かったです！朱里が会社に馴染めるように奮闘したりしていたので、いずれかは2人はいいコンビになってくれたらいいなと思います！

これまでがんじがらめで嘘の笑顔を貼り付けて生きていた晶がやっと京谷に本音を話した場面が最高でした。かわいくなくて何が悪い、という悪態を下品でも憎たらしくも見えずに言った新垣さんの演技が良かったです。晶のプライベートでのテンションは実際にいそうな人物のテンションで、変に大げさな芝居をされるより親しみを感じていいと思います。

このところドラマでも映画でも、コメディの才能を見せてくれていた新垣さんですが、何事にも煮え切らないOLの役を自然に演じています。苛立ちの表現とか、地団駄を踏む感じとか、吹っ切れそうで吹っ切れないもやもや感を、等身大の普通な感じで演じています。とはいえこれだけの美人が普通にいるわけはないのですが。きれいなだけではない、いい女優になってきたなと思います。

感情の起伏が激しくないように見えて、心の中での葛藤は巡り巡るものがあって、でもそこをうまく表現出来ていて観る側を惹きつけていると思った。観ていて自分とはタイプが違うから共感は出来ないんだけど、世間にはこういう人いるよなと思わせてくれる演技は圧巻だと思う。

ガッキーに暗い役は似合わないし、キスシーンなどのドキドキするシーンも似合わないなと思いました。それを見るとこっちが恥ずかしくて見てられないという気持ちになります。でも上司に反発して服装を変えたり口答えするところは可愛いです。

とにかく演技にリアリティーがあり、見ていて毎回自然と感情移入させられます。ドラマならではの都合のいい展開がなく、仕事でもプライベートでも悩みながら生きている姿が、演技とは思えないくらい上手くて惹き付けられます。

重たい雰囲気の暗い部分もあるドラマですが、その中で誰もが望んでいる新垣結衣さんらしい優しい雰囲気あふれる表情をして演技をされていて良かったっと思います。
困ったような時に見せる表情が、とても可愛く魅力的です。

ドラマの内容自体は話がすっきりしない感じでイマイチだが、新垣結衣さんだけ存在感があり輝いていたと思う。なかなか報われない感じだけど、少し怒った感じの表情や困った顔をするところが、とても可愛くて良かった。

仕事にもまれている晶が、「逃げるは恥だが役に立つ」の中で新垣結衣が演じていたみくりの言った「それはやる気の搾取です！」につながる気がしました。もう、晶が自分で採用面接を仕切るしかないですね。でも晶の悩む姿は人情味にあふれていて、好きです。

ガッキー可愛すぎます。できの悪い同僚に「好きになってもいいですか？」と突然言われてキョットンとしてる姿、彼氏に合わせて嘘をつく作り笑顔、彼氏に見せる切ない顔、どのガッキーもステキです。

「イマドキ」とされる女性を等身大で演じられる女優スキルには驚きです。
普通はできないような大胆なイメージチェンジや上司への思い切った言動は働く女性の言いたい事、やりたい事を代弁しているので、見ていてスカッとします。

真面目でひたむきな姿はとてもガッキーらしいですね。テキパキ動き、何でもソツなくこなす様子は見ていて気持ちよかったです。ただ、仕事でボロボロになっていくんじゃないかと心配になりました。このドラマはコメディータッチですが、実は深く重い内容を扱っているのでガッキーの新境地かなと思います。最後のカッコイイ系の服は気合充分なのは分かりますが、あまり似合ってないなと思っちゃいました。

仕事が出来る女を演じているガッキーですが仕事で疲れている表情や悲しい表情を上手に出せていたなと思いました。顔はもちろん可愛いですが表情を出すのがとても上手で顔で語れる方だなぁとこのドラマで再認識しました。

30代女性の心の葛藤がよく表されていました。仕事をバリバリこなす女性というより、これからの人生に悩む女性といった感じで等身大の女性を演じられており共感が持てました。晶という１人の女性を応援したくなりました。

家族関係などで生い立ちは不遇ですが、それでも強かに生きなければならない主人公の複雑な感じが読み取れ、ドラマのテーマを引き立てているのが良いです。恋人の家族関係(とくに母)に気に入られたくて、新垣結衣演じる主人公が必死な姿は見ていて辛くなりました。複雑なテーマなのに、役者さんたちの演技力も極まって、正しくテーマを視聴者に伝えてきます。

とにかく、作り笑顔でいつもニコニコしているシーンがとても可愛らしくてキュンキュンしてしまいました。子犬のような眼差しが素敵でした。本音をなかなか言えない、自分の思ったように行動できないといった微妙な心の変化もきちんとら演技できているし、周りの脇役の方々もベテランさんが多い中で輝きを増していると思います。

好い人ぶりを存分に発揮出来てました。パワハラ社長とダメダメな同僚、後輩との狭間で、仕事ができるが故に皆の仕事を引き受けてしまうので、気の毒でストレス溜まるだろうなあと思ってたら、最後にやっと好い人をやめたようなので、スッキリしました。