白い巨塔

出演するだけで、ほっとする男優さん

東教授が寺尾聰ってのは、ちょっと違う。「善」のイメージが強すぎて最後まで受け入れられなかった。それにわざと声をしゃがれ声にしていたのでセリフが聞き取りにくくて見ていてイライラの連続。俳優が必死に役作りをした裏側を視聴者に感じさせるようなキャスティングしないでほしいわ。

国立大学医学部教授としての風格や品位を体現すると同時に、財前に対する隠しきれない嫉妬心を、見ている者にヒシヒシと感じさせるさすがの演技力でした。基本的にはとても良い人なのに、財前の傲岸な振る舞いに、堪えられない憎しみのようなものを感じているのがよく表現されていました。

原作に登場する人物のイメージと、合っていなかったように感じた。もう少し、自分自身にプライドを持ち、高潔な役どころだと思っていたが、嫌味な年寄りに成り下がってしまった。しかもエリートっぽく見えなかったのは、清潔感に欠けていたからだと思う。

一応わりと大御所の俳優さんかと思いきや、
こんなに演技が下手だったとは愕然としました。
つまらない演技にストーリーが尚更入ってきませんでした。

寺尾聰は最近のコマーシャルでもチラッと歌声を披露しているが、あまり加齢を感じさせない歌声で往年のヒットを飛ばした時の甘い声の魅力がまだ保たれていると思う。だからナチュラルなままで演じてくれたらいいのに、重厚感や老け感を出すための演出だと思うが、わざとひしゃげた声でセリフを話すのがどうも不快で当方としてはＮＧとしか言いようがありません。ドラマを見ていても、こちらでちょっと物音がするとセリフが聞きとりにくくてイライラします。