警視庁捜査一課9係 season12

係長が不在なので出番というか、存在感が若干なくなったような感じがします。
そんな中でも不在となってしまった係長の思いを受け継ごうという意思が表情の端々にあらわれていて、いじらしい感じに切なさを感じます。
アクの強いキャラクターに囲まれて、脇でチョコチョコ動いている感じが面白いです。

井ノ原快彦さんは今もアイドルグループの一員として歌の方も頑張っていらっしゃるのですが、この９係はみごとに
V6のイノッチのキャラを消して役柄に接していらっしゃると思います。
派手なステージとは全く違うキャラの刑事。しかも人情味のある刑事役がイノッチにぴったりです。
渡瀬さんと言う大先輩を亡くし、これからの6係は彼に掛かっている。そう言っても過言ではありません。
9係大好きになりました。

他の9係のメンバーに比べると、目立つ位置なわりに没個性で地味な役だと思いますが、嫌みがなくて良いと思います。実は演技力も確かなんだと感じて好感が持てます。主演が亡くなったのでいつもと比べると暗い感じですが面白いです。

歌手として、また、MCとしても、活躍中。12年目となるこのドラマでは、他の個性的な俳優さんに負けず、年々、存在感が出てきました。今シーズンでは、加納係長が、不在となっているなか、係長の影を感じつつ、たぶん、係長がいうだろうなというセリフも、違和感なく、演じられています。

係長とコンビを組む事が多かった浅輪くんが、係長ばりのこだわりと繊細な推理を働かせる様が、井ノ原快彦さんの渡瀬恒彦さんへの思いとダブります。井ノ原さんだけではなく、９係メンバー全員に今期は特に熱を感じます。また井ノ原さんは、朝の情報番組の司会者としての顔も持ってらっしゃって、その柔らかな雰囲気が良い意味でそのまま、役に馴染んでいると思います。